【防災士が解説】道路陥没×豪雨①|“一晩で道路が消える”現象と命を守る行動

豪雨は地震と違い、ゆっくり進行しているように見えて、
実際は“突然の道路崩壊”を引き起こします。
私は九州北部豪雨・熊本豪雨の現場で、
前日まで普通に走れた道路が翌朝には消えていた光景を何度も見てきました。


■① 水に隠れた陥没が最も危険

豪雨では、道路の穴が水で隠れてまったく見えない。
深さ1mでも表面上はただの水たまりにしか見えない。


■② 側溝のフタが流され“巨大な穴”になる

豪雨では側溝のフタが外れ、長さ10m級の落とし穴になる。
徒歩の避難者が転落する事例が毎回起きている。


■③ アンダーパスは“水没→陥没”の二段階で壊れる

トンネル状の低い道路(アンダーパス)は浸水だけが危険ではない。
長時間水がたまると下の土が流され、遅れて道路が陥没する。


■④ 夜間は“黒い鏡”になって危険箇所がゼロ見え

豪雨+夜は、ライトが反射して
陥没・段差が完全に判別不能になる。
歩行時はライトを横方向から照らすと見えやすい。


■⑤ 雨音で“地面が割れる音”が聞こえない

地震のように「バキッ」という予兆音が豪雨では聞こえない。
気づいた頃には足元が崩れ始めていることもある。


■⑥ 車は水深10cmでハンドル操作が効かなくなる

水が浅く見えても、道路がえぐれている可能性が高い。
車が落ちると自力脱出は困難。


■⑦ 用水路沿いは絶対に歩かない

豪雨時、用水路は“地上の川”になる。
暗いと見えず、柵が流されている場合も多い。


■⑧ 避難は“必ず明るいルート”を使う

豪雨では最短距離より、安全な通行帯付きの道が優先。
少し遠回りでも、街灯のある道路を選ぶ。


■まとめ|豪雨時の道路は“見えているものが真実ではない”

豪雨は静かに、しかし確実に地下をえぐり、道路を消していきます。
私が現場で学んだことはただ一つ。

結論:
豪雨の道路は「見えている光景を信じない」。一歩先が陥没している前提で動くことが命を守る。

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