避難所で夜を迎えると、多くの人がまず驚くのが「思ったより明るい」という現実です。被災地で実際に避難所運営や支援に関わる中で、この明るさには明確な理由があり、同時に睡眠を妨げる大きな要因になっていることを強く感じてきました。
■① 安全確保が最優先されるため
避難所では、転倒や事故を防ぐことが最優先されます。高齢者や子ども、体調の悪い人が夜間に移動することも想定されるため、照明は基本的に消されません。被災地でも「暗くすると危ない」という判断が常に優先されていました。
■② 不審者対策・防犯の意味もある
多くの人が集まる避難所では、防犯の観点も重要です。暗がりを作らないことで、トラブルや犯罪を防ぐ目的があります。被災地でも、夜間の照明は「安心のために必要なもの」として維持されていました。
■③ 緊急対応にすぐ動けるようにするため
体調急変や余震、追加の避難が必要になる場面は、夜でも起こります。照明が点いていれば、すぐに状況を把握し行動できます。被災地では、この即応性が命を守った場面も実際にありました。
■④ 個人の睡眠より全体の安全が優先される
避難所は共同生活の場です。個々の睡眠環境よりも、全体の安全と管理が優先されます。その結果、眠るには厳しい明るさが保たれます。被災地では「眠れないけど仕方ない」と受け止めている人が多くいました。
■⑤ 明るさが心理的な緊張を生む
照明が常に点いていることで、脳は「昼に近い状態」と錯覚しやすくなります。その結果、休息モードに入りにくくなります。被災地でも「目を閉じても頭が休まらない」という声をよく聞きました。
■⑥ 暗くならないことが睡眠を浅くする
明るさがあると、眠れても浅い眠りになりがちです。疲労が抜けず、翌日に持ち越されます。被災地では、明るさによる睡眠不足が、数日後に一気に影響してくるケースが多く見られました。
■⑦ 明るさ対策は個人で行う必要がある
避難所全体を暗くすることはできません。だからこそ、個人でできる対策が重要になります。アイマスクは、明るい避難所でも目を休ませるための現実的な防災アイテムです。被災地経験から言えるのは、明るさを我慢するのではなく、遮る工夫が回復を支えるということです。

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