【防災士が解説】避難時の非常用トイレ袋の正しい交換方法|防災×避難生活×トイレ対策

災害時の避難生活で、最も深刻になりやすい問題の一つが「トイレ」です。
非常用トイレを備えていても、袋の交換方法を誤ると、悪臭・感染症・精神的ストレスにつながります。

避難時に慌てないためにも、非常用トイレ袋の正しい交換方法を理解しておくことが重要です。


■① 非常用トイレ袋の基本構造を理解する

一般的な非常用トイレは、次の3点で構成されています。

・便器(簡易便座・段ボール・洋式便器など)
・汚物袋(排泄物を受ける袋)
・凝固剤または吸水シート

袋の交換は「汚物袋」だけでなく、状況に応じて外袋も含めて行う必要があります。


■② 交換前に必ず準備するもの

袋を交換する前に、以下を手元に用意します。

・新しい非常用トイレ袋
・凝固剤(または吸水シート)
・使い捨て手袋
・消毒用アルコールまたはウェットティッシュ
・結束用の紐やテープ
・廃棄用の外袋(臭い対策用が望ましい)

準備不足のまま交換すると、汚物が周囲に付着するリスクが高まります。


■③ 非常用トイレ袋の正しい交換手順

交換は、次の手順で行います。

まず、必ず使い捨て手袋を装着します。

使用済みの袋の中に凝固剤が入っていることを確認し、排泄物が十分に固まっているのを確認します。

袋の上部を空気を抜きながらゆっくりまとめ、口をしっかり縛ります。
このとき、強く押したり潰したりしないことが重要です。

縛った袋を、さらに廃棄用の外袋に入れ、二重に密閉します。
臭いや漏れを防ぐため、可能であれば防臭袋を使用します。

便座や周囲に汚れが付着していないか確認し、アルコールや除菌シートで軽く拭き取ります。

新しい袋を便器にセットし、底までしっかり広げてから凝固剤を入れて準備完了です。


■④ 交換時に絶対にやってはいけないこと

非常用トイレ袋の交換で、次の行為は避けてください。

・袋を強く押しつぶす
・凝固前に袋を縛る
・素手で触る
・排泄物をトイレや排水口に流す
・屋外に放置する

これらは、感染症や悪臭トラブルの原因になります。


■⑤ 廃棄までの一時保管のポイント

災害時は、すぐにゴミ回収が行われない場合があります。

・直射日光を避ける
・人の動線から離す
・できるだけ低温の場所に置く

この3点を意識して、一時保管してください。

自治体の指示が出るまでは、自己判断で処分しないことが基本です。


■⑥ 家族・避難所での共有が重要

非常用トイレの袋交換は、特定の人だけが知っていても意味がありません。

・家族全員
・高齢者を支援する人
・避難所運営に関わる人

誰が見ても分かるよう、簡単な手順を紙に書いて保管しておくと、混乱を防げます。


■⑦ まとめ|袋の交換が避難生活の質を左右する

非常用トイレは「あるだけ」では不十分です。
正しい袋の交換方法を知っているかどうかで、避難生活の快適さと安全性は大きく変わります。

災害は突然起こります。
落ち着いて行動できるよう、今のうちに一度、非常用トイレ袋の交換手順を確認しておくことが、確実な防災につながります。

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