【防災士が解説】避難生活では「考えるのがつらくなる」ことがある理由

避難生活が続くと、
「これからどうするか考えなきゃいけないのに、頭が動かない」
と感じる人が少なくありません。

これは判断力が落ちたわけでも、
怠けているわけでもありません。
避難という環境が、人の思考に与える自然な影響です。


■① 判断が多すぎる状態が続いている

避難生活では、

・次はどう動くか
・何を優先するか
・どの情報を信じるか

といった小さな判断が、
一日中、途切れなく続きます。

人の脳は、
判断を繰り返すほど疲れていきます。
その結果、考える力が一時的に落ちてしまいます。


■② 考えられないのは「脳の休憩サイン」

考えるのがつらくなるのは、
脳が「もう少し休みたい」と出しているサインです。

無理に考え続けると、

・判断ミスが増える
・不安が強くなる
・自己否定が強まる

といった悪循環に入りやすくなります。


■③ 「考えなきゃ」が負担になる

避難生活では、

「今後のことを考えないといけない」
「決めなければならない」

という意識が強くなります。

しかし、
心と体が疲れている状態では、
良い判断はできません。

考えることを一時的に手放すことも必要です。


■④ 考えない時間が回復を助ける

避難生活では、

・ぼんやりする
・何も決めない
・思考を止める

こうした時間が、
脳の回復につながります。

考えないことは逃げではなく、
次に考えるための準備です。


■⑤ 大きな決断は後回しでいい

避難中は、

・人生に関わる決断
・大きな選択

を急ぐ必要はありません。

「今は決めなくていい」
と自分に許可を出すだけで、
心の負担は大きく減ります。


■⑥ 考えを外に出すだけでも違う

考えがまとまらないときは、

・メモに断片的に書く
・独り言のように話す
・AIに聞いてもらう

など、
整理しなくても外に出すことが助けになります。


■⑦ 考えなくていい時間も防災の一部

防災とは、
常に正しい判断をすることではありません。

考えなくても生活が続く状態を保つことも、
大切な備えです。

「今日は考えなくていい」
そう思える余白を持つこと。

それが、
避難生活で心を壊さないための、
現実的で静かな防災になります。

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