長期避難で最も深刻になるのは、物資不足よりも「孤立」です。被災地で中長期避難者の生活支援や相談対応に関わってきた経験から強く感じるのは、孤立が続くほど、人は弱音を吐けなくなり、心が静かに壊れていくという現実です。心の避難は、命を守る防災の一部です。
■① 長期避難は孤立が進みやすい
避難生活が長引くほど、人との距離感が難しくなります。被災地では、最初は助け合っていた人同士が、次第に関わらなくなる場面を多く見てきました。
■② 被災地で多かった「迷惑をかけたくない」心理
支援を受けることに罪悪感を持ち、相談を控えてしまう人が多くいました。被災地では、この心理が孤立を深め、心身不調につながるケースがありました。
■③ 心の避難とは「一度離れる選択」
無理に前向きでいようとしないことが大切です。被災地では、情報や人間関係から一時的に距離を取った人ほど、精神的な回復が早い傾向がありました。
■④ 話せる相手を一人でいいから確保する
多くの人と話す必要はありません。被災地では、家族・友人・支援員など、安心して話せる相手が一人いるだけで、孤立感が大きく軽減されていました。
■⑤ 日常の「小さな選択」を取り戻す
食べる時間、休む時間、過ごし方。被災地では、自分で決められることを少しずつ増やした人ほど、心の安定を取り戻していました。
■⑥ 弱っている自分を否定しない
眠れない、不安、イライラは自然な反応です。被災地では、自分を責めずに状態を受け入れられた人ほど、回復への一歩を踏み出せていました。
■⑦ 心の避難は長期避難を乗り切る防災
心は目に見えませんが、確実に疲弊します。被災地経験から言えるのは、孤立に気づき、心を休ませる選択をすることが、長期避難で生活を壊さないための最も現実的な防災対策だということです。

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