防災というと「命を守る行動」が最優先になります。それは間違いありません。ですが被災地で避難生活を見続けてきた経験から言えるのは、命を守った“その後”に、本当に差が出るのが「夜の安心」だということです。
■① 夜は不安が最も強くなる時間帯
昼間は人の動きや情報があり、気が張っています。しかし夜になると、音や光の中で一人ひとりが不安と向き合う時間になります。被災地では「夜が来るのが怖い」という声を何度も聞きました。
■② 夜に休めないと回復できない
体も心も、夜に回復します。被災地では、眠れない夜が続いた人ほど、体調を崩し、判断力を落とし、疲労をため込んでいました。
■③ 夜の安心は音と光から守られる
避難所の夜は、静かでも暗くもありません。話し声、いびき、物音、消えない照明。被災地では、耳栓とアイマスクがあるだけで「夜が別物になった」と感じる人が多くいました。
■④ 小さな安心が心を落ち着かせる
完全に眠れなくても、「横になって目を閉じられる」「少し静かで暗い」というだけで、心は落ち着きます。被災地では、この小さな安心が翌日を乗り切る力になっていました。
■⑤ 夜の安心が判断力を守る
睡眠不足や強い不安は、判断ミスを招きます。被災地では、夜に少しでも休めた人ほど、情報を冷静に受け取り、行動を選べていました。
■⑥ 夜の安心は自分で作るもの
避難所は、個人の睡眠まで守ってくれる場所ではありません。被災地では、自分で夜の安心を作れた人ほど、長期避難を安定して過ごせていました。
■⑦ 防災で本当に守るべきもの
防災で本当に守るべきものは、命だけではありません。被災地経験から言えるのは、「夜の安心」を守る備えこそが、体力・判断力・メンタルを支え、避難生活を最後まで乗り切る力になるということです。

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