【防災士が解説】防災グッズとして音楽をどう位置づけるか

防災グッズというと、非常食や水、ライト、充電器といった“物”が真っ先に思い浮かびます。一方、被災地では「物は足りているのに、心が先に消耗してしまった」という場面を数多く見てきました。この記事では、被災地経験を踏まえ、音楽を防災グッズとしてどう位置づけるべきかを整理します。


■① 音楽は「消費する物」ではない防災グッズ

水や食料は使えば減りますが、音楽は使っても減りません。被災地では、何度使っても残り続ける音が、大きな安心材料になっていました。音楽は、消耗しない防災資源です。


■② 心の状態を整える役割を担う

防災グッズの役割は、命を守ることだけではありません。被災地では、心が落ち着いている人ほど、配給や避難、情報判断がスムーズでした。音楽は、判断力を保つための裏方の防災グッズです。


■③ メインではなく「補助装備」として考える

音楽は、主役の防災グッズではありません。被災地でうまく機能していたのは、音楽を“補助装備”として位置づけていた人たちでした。必要なときにだけ使える存在が、長く役立ちます。


■④ 収納場所は「心のポケット」

音楽は、非常用持ち出し袋に入れる必要はありません。スマホの中、頭の中にあれば十分です。被災地では、「もう入っている防災グッズ」として音楽が機能していました。


■⑤ 家族構成によって役割が変わる

子どもがいる家庭、高齢者がいる家庭では、音楽の役割が少し変わります。被災地では、子どもには安心材料、高齢者には生活リズムの目印として機能していました。家族構成に合わせた位置づけが大切です。


■⑥ 使いすぎないことも防災の一部

防災グッズは、使いどころを誤ると逆効果になります。被災地では、音楽を常に流し続けたことで疲れてしまう人もいました。「使わない判断」ができることも、防災力です。


■⑦ 他の防災グッズと組み合わせて使う

音楽は単独で使うより、照明、毛布、休息と組み合わせることで効果が高まります。被災地では、「横になる+音楽」という組み合わせが、心身の回復に役立っていました。


■⑧ 音楽は“見えない防災装備”

音楽は目に見えず、リストにも載りにくい防災グッズです。しかし被災地で感じたのは、「見えない装備を持っていた人ほど、折れにくかった」という現実でした。音楽は、心を守るための静かな装備です。


■⑨ 防災グッズに音楽を含めるという発想

防災を“物の準備”だけで終わらせないことが重要です。音楽を防災グッズの一つとして位置づけることで、防災はより現実的になります。被災地経験から言えるのは、「心の装備を持っていた人ほど、最後まで立て直せていた」という確かな事実です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました