防災教育を続けていると、「いつまでやればいいのか」「どこがゴールなのか」という疑問が出てきます。結論から言えば、防災教育に明確な終わりはありません。しかしそれは、終わらせられないからではなく、終わらないこと自体に意味があるからです。
■① 防災教育は資格取得ではない
試験に合格したら終わり、というものではありません。
防災は知識ではなく、状況対応力を育てる学びです。
■② 災害の形が変わり続ける
気候、社会構造、生活様式。
災害のリスクは常に変化しており、防災教育も更新が必要です。
■③ 人の立場が変われば役割も変わる
子どもだった人が大人になり、
助けられる側から助ける側へ変わります。
防災教育は、人生の段階ごとに意味が変わります。
■④ 経験が増えるほど学びは深くなる
一度の訓練より、
振り返り、改善し、次に活かす。
この繰り返しが、防災力を高めます。
■⑤ 防災教育は「確認作業」でもある
忘れていないか、ずれていないか。
防災教育は、定期的に自分たちを点検する役割も担います。
■⑥ 終わらないから文化になる
毎年、世代を越えて続くことで、
防災は「特別なこと」ではなくなります。
文化になった防災は、自然に機能します。
■⑦ 終わらせようとすると形骸化する
「これで十分」と思った瞬間から、
防災は現実とずれていきます。
終わりを設定しないことが、柔軟性を保ちます。
■⑧ 防災教育は生き方に近づいていく
最終的には、
考え方、判断、他者への配慮。
日常の行動そのものになります。
■まとめ|終わりがないことが防災教育の価値
防災教育は、完了させるものではありません。
結論:
防災教育に終わりはない。だからこそ、人と社会を守り続けられる
防災士として、防災教育を「続けてきた」地域ほど、災害時に落ち着いた判断と自然な助け合いが生まれている姿を見てきました。
防災教育とは、
終わらない不安への対抗ではなく、
終わらない学びによって安心を積み重ねる営みです。

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