防災訓練では人の動きに注目が集まりがちですが、
実は多いのが「避難用具そのものが壊れる」トラブルです。
本番では使えない用具は、
訓練でも必ず不具合を起こします。
■① 避難用具はなぜ壊れるのか
避難用具の破損は、
・長期間使われていない
・点検が形式化している
・想定以上の負荷がかかる
この3点が重なって起きます。
「訓練だから大丈夫」が最も危険です。
■② 現場・被災地で実際にあった事例
被災地や訓練現場では、
・担架の持ち手が外れる
・避難用ロープが途中で切れる
・簡易スロープが変形する
・車いすのブレーキが効かない
実災害では、
用具破損=即二次被害につながります。
■③ 訓練で見逃されやすい理由
避難用具は、
・倉庫から出すだけで点検しない
・軽い人・短時間しか使わない
・「使えたこと」にして終わる
そのため、
限界性能が確認されていません。
■④ 消防・災害対応現場の考え方
現場では、
・道具は必ず壊れる前提
・代替手段を準備
・破損したら即中止
「無理に使い続けない」判断が
最も重要です。
■⑤ 訓練で取り入れるべき具体策
防災訓練では、
・使用前後の目視点検
・体重・人数を変えて使用
・わざと不具合想定を入れる
・破損時の代替行動を確認
壊れた後の動きまで含めると、
訓練の質が一段上がります。
■⑥ まとめ:道具を疑うことが命を守る
被災地で強く感じたのは、
「道具を信じすぎたときほど事故が起きる」という現実です。
避難用具は、
使って初めて安全かどうかが分かる。
訓練は、その確認の場です。

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