「毎年訓練はしている」
それでも災害時に混乱する地域は少なくありません。
理由は一つ。
防災訓練が“行事”になっているからです。
防災訓練は、成功するためにやるものではありません。
失敗を見つけるために行うものです。
■① 防災訓練の本当の目的
防災訓練の目的は、次の一点に尽きます。
災害時に起きる問題を、事前に体験すること。
・連絡が取れない
・人が集まらない
・道が通れない
・指示が伝わらない
これを「平常時」に知ることが最大の成果です。
■② 形だけの訓練が危険な理由
形骸化した訓練には特徴があります。
・決まった時間に集合
・決まった動線で移動
・予定通り解散
これでは、
「想定外」に一切対応できません。
災害は、必ず想定を裏切ります。
■③ 実際に役立つ訓練の条件
効果のある訓練は、次の条件を満たしています。
・予告しすぎない
・想定を一つだけ決める
・全員が同じ行動をしない
混乱を作ることが、訓練の価値です。
■④ おすすめの実践型訓練
特別な資機材は不要です。
・安否確認訓練
・避難ルート確認
・連絡網テスト
・夜間・雨天想定
これだけで、現実とのズレが見えてきます。
■⑤ 防災訓練は短くていい
長時間の訓練は、参加率を下げます。
・30分で終わる
・1テーマだけ
・年2回でもOK
「続けられること」が、
防災では最重要です。
■⑥ 参加率を上げる工夫
人が集まらない訓練は失敗です。
・清掃活動とセット
・子ども向け要素を入れる
・参加しなくても責めない
参加しやすい雰囲気が、
防災力を底上げします。
■⑦ 訓練後に必ずやるべきこと
訓練は、終わってからが本番です。
・できなかったことを書く
・困った点を共有する
・次回に反映する
反省しない訓練は、
やらなかったのと同じです。
■⑧ 今日からできる一歩
次のどれか一つで十分です。
・連絡網を実際に使ってみる
・避難場所まで歩いてみる
・家族と集合場所を決める
防災訓練は、
日常の延長で成立します。
■まとめ|防災訓練は「失敗するため」にやる
防災訓練は、
上手くいく必要はありません。
むしろ、
上手くいかなかった点を見つけた地域が強い。
結論:
防災訓練は、失敗を経験した分だけ命を守る。
元消防職員・防災士として断言します。
災害現場で差が出るのは、
「訓練で一度失敗した経験」がある地域です。

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