【防災士が解説】防災訓練×自律型避難③|「指示待ち」をやめる訓練が命を救う

防災訓練の現場で、
今も根強く残っている課題があります。

それは、
「指示が出るまで動かない」 という姿勢です。

しかし、
災害時に本当に危険なのは、
指示が遅れる“その時間”です。


■① 指示は必ず遅れる

現実の災害では、

・通信障害
・人手不足
・情報の錯綜

により、
避難指示は必ず遅れます。

これは行政の怠慢ではなく、
構造的に避けられない現実です。


■② 指示を待つほどリスクは高まる

過去の災害を振り返ると、

・指示を待って逃げ遅れた
・周囲の様子を見て判断を遅らせた
・「まだ大丈夫」と思ってしまった

こうしたケースが
災害関連死につながっています。


■③ 自律型避難とは「勝手に動く」ことではない

誤解されがちですが、
自律型避難は無秩序な行動ではありません。

・事前に考えておく
・複数の選択肢を持つ
・状況に応じて最善を選ぶ

準備された自主判断こそが、
自律型避難です。


■④ 訓練で身につけるべき力

自律型避難訓練で鍛えるのは、

・状況を読む力
・優先順位を決める力
・一歩踏み出す勇気

この3つです。

マニュアルを覚えるだけでは、
この力は身につきません。


■⑤ 「様子見」が一番危ない

多くの被災地で共通していた言葉があります。

「もう少し様子を見ようと思った」

この“数分”“数十分”が、
命運を分けました。

訓練でこの心理を
自覚しておくことが重要です。


■⑥ 声を出せる人を育てる

自律型避難では、
声を出せる人の存在が鍵になります。

・「先に行きましょう」
・「ここは危ないです」
・「別ルートがあります」

一言が、
集団全体を動かします。


■⑦ 訓練のゴールは「自分で決められる人」

防災訓練のゴールは、
完璧に並ぶことではありません。

・自分で考える
・自分で判断する
・自分で動く

この力を育てることです。


■まとめ|指示より先に動ける準備を

結論です。

災害時に命を守るのは、
最初に動いた人です。

その一歩を踏み出せるかどうかは、
日頃の訓練で決まります。

防災訓練は、
「指示を聞く場」から
「判断を練習する場」へ。

自律型避難は、
そこから始まります。

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