災害時の備えも大事ですが、日々の生活や経済状況も防災の一環です。家計や政府の財政状況を知ることで、将来のリスク管理が可能になります。
■① 家計の金融資産が過去最高
2025年12月17日のニュースによると、家計の金融資産は前年同期比+4.9%の2286兆円で過去最高になりました。
内訳を見ると、株式+19.3%、投資信託+21.1%、保険+2.0%、現金預金+0.5%。現金比率は49.1%で18年ぶりに50%割れです。
株や投資信託の増加で資産が増え、インフレ下で現金を減らす動きが出ています。
■② いつものニュースとの違い
普段は「株高だから家計が増えた」「投資しよう」といった解説ばかりですが、今回は少し視点を変えて「政府」の状況に目を向けます。
■③ 政府の資産・負債・純債務
政府の資産・負債を家計に例えると:
- 金融資産:909兆円
- 金融負債:1400兆円
- 純債務:-491兆円(借金生活と同様の状態)
これをGDP(日本の経済規模:665兆円)で割ると、債務残高の対GDP比は211%。ただし、純債務ベースだと74%に低下し、先進国と比べても過剰とは言えない水準です。
■④ 他国との比較
純債務ベースで見ると日本(74%)は、イタリア125.1%、米国97.4%、フランス104.9%、イギリス93.7%よりも健全な水準です。
高市首相もこの純債務残高対GDP比を徐々に引き下げる政策を進めています。
■⑤ GDPと純債務の見方
覚えておくべきポイントは:
- GDPが増えるとハッピー
- 純債務が減るとハッピー
これにより財政が健全化していると見なせます。政府が増税を進める場合は、この数字と照らし合わせて判断することが大事です。
■⑥ 防災視点での経済理解
災害時に必要な資金や備蓄を確保するためには、家計の資産状況や政府の財政状況を理解しておくことも重要です。
家計だけでなく、国の財政も含めて「リスク管理意識」を持つことが、防災力向上につながります。
■まとめ|家計と政府の視点で備える
今日のポイントは以下の2点です:
- 家計の金融資産は2286兆円で過去最高、株・投資信託が増加、現金比率は50%を下回る。
- 政府の純債務は491兆円、純債務残高対GDP比は74%に低下し、先進国と比較しても健全な水準。
災害準備だけでなく、経済・資産の状況を理解することも防災の一環です。
防災士としての視点では、家計と政府双方の状況を把握し、現実的な備えを考えることが、安心した生活と災害対応力の向上につながります。

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