【防災士が解説】防災×お金|災害時に「貯蓄と投資」が命綱になる理由

災害の備えというと、
防災グッズや非常食を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、実際の被災地で最後まで人を支えたのは、
お金の余力でした。

災害時、
お金は「贅沢」ではなく、
生き延びるための装備です。


■① 災害時にまず必要になるのは「現金」

災害が起きると、
次のような状況が一気に発生します。

・ATMが使えない
・キャッシュレス決済が停止
・銀行が営業停止

このとき頼れるのは、
手元にある現金だけです。

避難所に行かず自宅や車中で過ごす場合でも、
現金は行動の自由度を大きく広げます。


■② 「貯蓄がある人」は選択肢が多い

被災後に明確な差が出るのが、
選択肢の数です。

・安全な宿泊先に移動できる
・必要な物資を自分で確保できる
・仕事を休む判断ができる

貯蓄は、
被災時の「逃げ道」と「回復力」を生みます。


■③ 防災士から見た実際に多かった失敗

現場で多かったのは、
「物はあるが、お金がない」ケースです。

・非常食はあるが、移動費がない
・保険はあるが、当面の生活費がない
・支援金が出るまで耐えられない

防災は物資だけでは完結しません。
お金の備えが抜け落ちている家庭は少なくありませんでした。


■④ 行政側が言いにくい本音

行政支援は、
すぐには届きません。

・支援金の支給まで数週間
・仮設住宅まで数か月
・補助制度は申請が必要

だからこそ行政の本音は、
「最初は自分で耐えてほしい」です。

その耐久力の正体が、
貯蓄です。


■⑤ 投資は「災害に弱い」のか?

「災害があるから投資は怖い」
そう感じる人も多いでしょう。

しかし、防災の視点では、
貯蓄だけに頼ることもリスクです。

・インフレで価値が目減りする
・長期避難で資金が尽きる
・老後と災害が重なる

長期的な生活再建を考えると、
資産を増やす視点も欠かせません。


■⑥ 防災的に正しい「貯蓄×投資」バランス

防災の観点では、
次の考え方が現実的です。

・短期の安心:現金・預貯金
・中長期の回復:投資資産

すべてを投資に回す必要はありません。
「使えるお金」と「育てるお金」を分ける
これが防災的な資産設計です。


■⑦ 自律型避難とお金の関係

自律型避難とは、
行政や支援を待たずに動ける状態。

その基盤にあるのが、
お金の余力です。

・移動する
・滞在先を選ぶ
・生活を立て直す

お金は、
自律型避難を可能にする「静かな防災装備」です。


■⑧ 防災としての「お金の備え」の始め方

完璧を目指す必要はありません。

・生活費の数週間分を確保する
・少額でも投資を始める
・災害時に使える口座を把握する

この小さな積み重ねが、
災害時の大きな差になります。


■まとめ|防災において、お金は絶対に必要

防災は、
物・知識・行動だけでは足りません。

結論:
災害に強い人ほど、「お金の備え」を軽視していない

防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、
最後に人を助けたのは、
備蓄でも制度でもなく、
「使えるお金がある安心」でした。

貯蓄と投資は、
災害を乗り越えるための現実的な防災です。

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