被災地派遣で避難所を回った際、「避難所にいればお金はいらないと思っていた」という声を何度も聞きました。しかし実際の避難所生活では、想像以上に“自分で払うお金”が発生します。ここでは、防災士として現場で見てきた実情をもとに、避難所生活に本当に必要だったお金の考え方を整理します。
■① 避難所=無料生活という誤解
避難所は寝る場所と最低限の安全が確保される場所であり、生活費がゼロになるわけではありません。被災地では、この認識のズレが家計不安を大きくしていました。
■② 被災地で実際に発生していた出費
飲料の追加購入、下着や衣類、モバイル充電、日用品の買い足し。避難所にいても、1日数百円〜数千円の支出は珍しくありませんでした。
■③ 防災士から見た実際に多かった失敗
「現金を持たずに避難した」ケースです。支援物資が届くまでの数日間、現金がないことで必要な物を諦める人を多く見ました。
■④ 避難所生活で必要になる最低限の金額感
被災地の聞き取りから見ると、1人あたり1週間で5,000〜10,000円程度を想定しておくと安心です。これは贅沢ではなく、生活を維持するための現実的な金額です。
■⑤ 現金とキャッシュレスの使い分け
避難所周辺では現金のみ対応の店舗が多く、キャッシュレス決済が使えない場面が頻発しました。少額でも現金を分散して持つことが重要です。
■⑥ 避難所生活とメンタル負担の関係
お金の余裕がないと、心の余裕も一気に失われます。被災地では、数千円の差がストレス耐性に大きく影響していました。
■⑦ 行政側が言いにくい本音
行政支援は「全てを賄うもの」ではありません。現場では、自己準備がある人ほど避難所生活を安定して乗り切れていました。
■⑧ 自律型避難としてのお金の準備
避難所にいても、自分の判断で動けるお金があることが自律型避難につながります。金銭的な備えは、防災力そのものです。
■まとめ|避難所生活は「少額の備え」で大きく変わる
避難所生活に必要なのは、多額の資金ではありません。
結論:
「避難所生活でも“自分で使えるお金”が安心を支える」
防災士として被災地を見てきた経験から、数千円〜数万円の備えが、生活の質と心の安定を大きく左右すると断言できます。

コメント