【防災士が解説】防災×お金|600万円をオルカン5%で運用した場合の「本当の意味」

災害への備えというと、防災グッズや備蓄を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、防災の本質は「選択肢を残すこと」です。
その中で見落とされがちなのが、お金の備え、つまり家計の耐災害力です。

ここでは「600万円をオルカン(全世界株式)で年5%想定で運用した場合」を、防災の視点から整理します。


■① 600万円をオルカン5%で運用するとどうなるか

まずはシンプルに数字を見てみます。
600万円を一括で年5%複利運用した場合の目安です。

10年後:約977万円
15年後:約1,247万円
18年後:約1,448万円
20年後:約1,591万円

18年間運用すると、元本600万円は約1.45倍以上になります。
増えた約850万円は、すべて「時間」が生み出したものです。


■② こども支援NISAとの相性が極めて高い理由

600万円という数字は、こども支援NISAの非課税保有限度額と一致します。

・非課税保有限度額:600万円
・非課税期間:無期限
・想定運用期間:0歳〜18歳

この条件でオルカンを選ぶと、

「600万円 → 約1,450万円(非課税)」

という形になります。
税金を取られず、途中で売買せず、時間を味方につける構造です。


■③ 防災の視点で見る「1,450万円」の意味

この1,450万円は、ぜいたくのためのお金ではありません。

・奨学金を借りない選択肢
・災害後も慌てて働き方を変えなくて済む余力
・親の老後資金を削らずに済む安心感

つまりこれは、家計の耐震補強です。

災害時に壊れるのは、家やインフラだけではありません。
借金がある家計、余力のない家計は、回復が遅れます。


■④ よくある誤解と注意点

ここで重要な前提があります。

・年5%は「毎年必ず」ではない
・マイナスの年も普通にある
・短期ではブレる

それでも成立する理由は、18年という時間です。

時間をかけることで、値動きの荒れがならされ、
「判断ミスをしにくい状態」が作られます。


■⑤ 防災としての正しい使い方

この運用は、次の前提が守れて初めて意味を持ちます。

・短期で使わない
・途中で不安になって売らない
・進学3〜5年前から徐々に安全資産へ移す

これは投資テクニックではなく、
「判断力を守る防災行動」です。


■⑥ 不安の減災と動かない避難

十分な資金余力があると、

・不安で焦らない
・無理に動かなくていい
・体力も精神も温存できる

これは「動かない避難」を可能にします。

災害時、最も危険なのは「焦った判断」です。
お金の余力は、判断力を守る装備でもあります。


■⑦ 自律型避難としてのお金の備え

オルカンで600万円を18年育てる行為は、

・誰かの支援を前提にしない
・制度を理解して自分で選ぶ
・長期で構える

という、自律型避難の考え方と一致します。


■⑧ まとめ

600万円をオルカンで年5%想定、18年間運用すると、
約1,450万円(非課税)になる可能性があります。

これは投資の話ではありません。

・家計の耐震性を高め
・不安を減らし
・判断力を守り
・災害後の回復力を上げる

防災の一部です。

防災とは、モノを揃えることではなく、
「壊れにくい人生設計」をつくることです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました