地震、豪雨、火災。防災技術や情報は年々進化しているのに、なぜ被害は思うように減らないのでしょうか。現場に立ち続けてきた防災士として感じるのは、「原因は自然だけではない」という現実です。被害が減らない理由は、私たちの行動や意識の中にあります。
■① 災害は防げても「被害」は防げないと誤解している
災害は自然現象、
被害は人災。
この切り分けが十分に共有されていません。
■② 危険を知っていても動かない
ハザードマップを見た、
避難情報を知っている。
それでも「今回は大丈夫」と動かないケースが後を絶ちません。
■③ 情報が増えすぎて判断が遅れる
警報、
注意報、
SNS。
情報過多が、行動を止める新たなリスクになっています。
■④ 「誰かが助ける」という前提が残っている
行政、
消防、
警察。
支援は必ず来ますが、最初の数十分は自分で守るしかありません。
■⑤ 避難行動が現実と噛み合っていない
原則徒歩、
分散避難。
ルールはあっても、実体験が不足しています。
■⑥ 訓練が“イベント化”している
年1回の参加、
形だけの訓練。
これでは非常時に体が動きません。
■⑦ 被害の記憶が風化する
時間が経つほど、
恐怖は薄れ、
危機感も下がります。
■⑧ 防災が「特別なこと」になっている
防災は日常の延長。
特別扱いするほど、
行動から遠ざかります。
■まとめ|被害は「減らせる」はずなのに減らない理由
技術も制度も整っている。
それでも被害が減らないのは、
最後に動くのが人だからです。
結論:
防災の被害が減らない最大の理由は、知識と行動の間に大きなギャップがあることにある
防災士として、多くの現場で感じるのは「あと一歩早く動けていれば」という悔しさです。
被害を減らす鍵は、新しい装備ではなく、
“考えて動く人”を一人でも増やすことにあります。

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