「なんでそんな言い方するの?」
「今それを言う必要ある?」
災害時や避難所では、普段なら気にならない一言が大きな衝突に発展することがあります。
防災というと備蓄や避難経路ばかりに目が向きますが、
実は“感情の管理”も重要な備えです。
今回は、防災の視点からアンガーマネージメントを考えます。
■① なぜ災害時に怒りが増えるのか
怒りは「不安」や「恐怖」から生まれます。
災害時は、
・情報が不足する
・睡眠が足りない
・プライバシーがない
・先が見えない
こうした環境が重なります。
心身が疲れている状態では、
感情のコントロールが難しくなります。
■② 避難所で実際に起きやすい衝突
現場で多いのは、こんなケースです。
・物資配布の順番トラブル
・騒音や生活音への不満
・子どもの声へのクレーム
・運営側への不満
多くは“悪意”ではありません。
余裕のなさが原因です。
■③ 防災士として感じた誤解されがちポイント
「怒っている人=問題人物」と思われがちですが、
実際は強い不安を抱えている人が多いのです。
怒りは二次感情。
その裏には恐怖や心配があります。
ここを理解するだけで、対応は変わります。
■④ みんなが困っていること
避難所や家庭でよくある悩みは、
「感情的になってしまい、後悔する」
ということです。
言い過ぎてしまう。
あとで自己嫌悪になる。
これは多くの人が経験します。
■⑤ 解決提案|“6秒ルール”を全員で共有する
ここで提案です。
避難所や家庭で、
「6秒ルール」を共有すること。
怒りのピークは約6秒と言われています。
・すぐに言い返さない
・6秒だけ沈黙する
・深呼吸する
たったこれだけで、
衝突は大きく減ります。
ルールを“全員で共有”することがポイントです。
個人任せにしない。
場の文化にする。
■⑥ 自律型避難と感情管理
自律型避難とは、
自分で判断し、自分で整える力です。
感情も同じです。
怒りを他人のせいにせず、
自分で整える。
これが集団生活を守ります。
■⑦ 防災士として見た実際に多かった失敗
現場で多かったのは、
「正論をぶつけすぎる」こと。
正しいことでも、
タイミングや言い方を誤ると対立になります。
災害時は“正しさ”より“関係性”が優先です。
■⑧ 今日できる最小行動
・家族で6秒ルールを話し合う
・職場で共有する
・深呼吸の習慣を持つ
怒らないことが目標ではありません。
怒りを扱えるようになることが大切です。
■まとめ|怒りを整えることも防災
防災は命を守る行動。
そして、関係性を守る行動でもあります。
結論:
怒りをコントロールできる人が、集団を壊さない。
防災士として感じるのは、
物資不足よりも人間関係の摩擦が
避難生活を疲弊させることです。
備蓄と同じように、
感情管理も準備しておきましょう。
心の備えも、立派な防災です。
■出典
内閣府「避難所運営ガイドライン」
https://www.bousai.go.jp/

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