インフルエンザは家庭内で最も広がりやすい感染症のひとつです。
家族がひとり感染すると、生活空間を共有する以上、感染リスクが大幅に高まります。
今回は、「家族がインフルエンザに感染した場合の注意点」を、防災士の視点でわかりやすく解説します。
■① 家族が感染した場合どうなる?
学校保健安全法では、インフルエンザに感染した学生は以下の期間、出席停止となります。
- 発症後5日以上経過
- 解熱後2日(幼児は3日)経過
職場では「発症後7日程度の休業」が望ましいとされていますが、実際は職場の就業規則に従います。
一方で、感染していない家族は自宅待機の義務はありません。
学校・職場へ行っても問題ないとされています。
ただし、家庭内で感染者がいる場合は、予防対策の徹底が必須です。
■② 家庭内隔離はいつまで必要?
インフルエンザは、
- 発症の1日前から
- 発症後3日頃まで
が最も感染力が強いとされています。
この期間は、
- 別室で過ごす
- 接触を最小限にする
- マスクを着用する
など、家庭内隔離をしっかり行うことが重要です。
「家庭内防災」として、あらかじめ“隔離部屋”を想定しておくと安心です。
■③ 看病するときの注意点(命を守るポイント)
●継続的に観察する
以下の症状があれば 直ちに医療機関へ連絡 してください。
- 呼びかけに反応しない
- 意識がもうろうとしている
- けいれん
- 肩で呼吸をする(努力性呼吸)
- 顔色・唇の色が悪い
- 水分が取れない、尿が極端に少ない
症状が急変するのがインフルエンザの怖さです。
●インフルエンザ脳症に特に警戒(小児に多い)
- 意識障害
- 意味不明な言動
- けいれん
などが見られた場合は、迷わず救急対応を。
「いつもと様子が違う」は最も重要なサインです。
●家庭内の安全対策(防災視点)
高熱時には異常行動が起きる可能性があります。
そのため…
- 玄関や窓の施錠を徹底
- ベランダへ出ないよう注意
- 危険物(刃物・薬・段差)は手の届かない位置へ
- 安全な部屋で休ませる
これは「家庭内事故防止」という防災につながります。
■④ 家族が感染したときの“防災的メッセージ”
インフルエンザは災害ではありません。しかし、
- 家庭内で突然広がる
- 生活が止まる
- 子どもや高齢者に重症化リスクがある
という点で、“家庭内で起こる小さな災害”とも言えます。
そのため、防災士としてお伝えしたいのは、
「家庭内感染は日常の防災で予防できる」ということ。
■まとめ|家族を守るために今日からできること
- 感染者は発症1日前〜3日後が最も感染力が強い
- 別室隔離・マスク・換気は必須
- 看病者は1人に限定
- 異常行動や脳症のサインに細心の注意を
- 手洗い・消毒・湿度管理で感染リスクを大幅に低減
インフルエンザは“正しい知識と行動”で守れる感染症です。
家族が安心して過ごせるよう、今日からできる防災を取り入れていきましょう。

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