カセットコンロは、
鍋料理や焼肉だけでなく、
停電時の「命綱」になる防災必需品です。
しかし、
使い方を誤れば、
ガス缶破裂という重大事故につながります。
実際に死亡事故や重度のやけども発生しています。
今回は、
防災の視点から
「絶対にやってはいけない使い方」と
事故を防ぐ具体策を整理します。
■① カセットコンロ事故の現実
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、
2014年度~2023年度の10年間で
カセットコンロ事故は91件発生。
そのうち、
約4割が誤使用・不注意によるものです。
特に多いのが、
「ボンベが異常に熱くなる使い方」
です。
■② なぜボンベは破裂するのか
カセットボンベ内部には
液化ガスが充填されています。
過熱されると内部圧力が上昇し、
耐圧限界を超えると破裂します。
危険な例:
・コンロを2台以上並べる
・鉄板や大きな鍋でボンベ部分を覆う
・風よけで囲いすぎる
「鉄板焼きで2台並べ」は
特に危険な行為です。
■③ 実践すべき3つの事故防止策
① ボンベを正しくセットする
無理に押し込まず、
説明書通りの向き・位置で装着する。
② 正しく使用する
ボンベが異常に熱くなる使い方をしない。
2台並べは絶対NG。
③ 保管方法を守る
使用後は取り外し、
40℃未満の室内で保管。
高温・直射日光・車内放置は危険。
■④ 防災備蓄としての落とし穴
防災用品として
大量に備蓄している家庭も増えています。
しかし、
・長期放置
・使用期限未確認
・真夏の車内保管
こうした管理不足も
事故リスクになります。
■⑤ 現場で多かった誤解
防災士として感じるのは、
「防災用品だから安全」
という思い込みです。
防災用品も、
誤使用すれば危険物になります。
安全は“使い方”で決まります。
■⑥ 災害時こそ冷静な判断を
停電中の調理は
心理的に焦りやすい状況です。
・暗い
・寒い
・情報不足
だからこそ、
普段から正しい使用方法を
家族で共有しておくことが重要です。
■⑦ 今日できる安全確認
・取扱説明書を読む
・ボンベの装着を確認する
・使用中はボンベ部分の熱を触って確認
・使用後は必ず取り外す
この4つだけでも、
事故リスクは大きく下がります。
■⑧ カセットコンロは“命を守る道具”
停電時、
温かい食事は心と体を守ります。
しかし、
使い方を誤れば命を脅かします。
結論:
「便利さ」より「正しい使い方」が最優先。
防災士として強く伝えたいのは、
非常時ほど、
基本動作を守ること。
それが、
家族を守る最短ルートです。
■出典
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)
https://www.nite.go.jp/

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