【防災士が解説】防災×キャンプの実践力|“道具を持っているだけ”では守れない理由

キャンプ道具を持っている家庭は増えました。しかし、防災士として現場を見てきた経験から強く言えるのは、「道具を持っているだけでは家族は守れない」という事実です。

本当に大切なのは、
✔ 使い慣れているか
✔ 家族全員が扱えるか
✔ どの状況でどれを使うか判断できるか
という“実践力”です。

ここでは、キャンプ道具を「使える防災スキル」に変えるためのポイントを解説します。


■① 道具は“使い慣れていないと”災害時には使えない

停電・断水の中で説明書を読んでいる余裕はありません。

よくある失敗例

  • ランタンの電池が入っていない
  • ガスバーナーの取り付けができない
  • 寝袋の使い方が分からず寒い
  • 焚き火台を初めて災害時に開封する
  • ポータブル電源の残量ゼロ

備えているのに役に立たないのは、「練習していない」からです。


■② 月1回の“家庭キャンプ訓練”が災害時の自信になる

防災士として絶対に勧めたいのが 月1回の自宅キャンプ訓練

例:

  • 夕飯をカセットコンロのみで作る
  • 寝袋で寝てみる
  • ランタンだけで過ごす
  • 冬は室内でブランケット+湯たんぽ体験
  • 電気を止めて1時間過ごす

これだけで、家族の災害対応力が段違いに伸びます。


■③ 子どもも参加させると“家族全体の強さ”が上がる

避難所で強い家庭の共通点は、子どもが災害対応を理解していること

キャンプで

  • 火を扱う
  • 寝袋の使い方を覚える
  • ライトの管理をする
  • 簡単な調理を手伝う

こうした経験を積んだ子どもは、災害時に驚くほど冷静です。


■④ 冬キャンプの技術は“命を守る力”に直結する

冬の停電は命に関わります。

キャンプ経験があると

  • 地面からの冷気対策
  • 服の重ね着のコツ
  • カイロの最適な使い方
  • 湯たんぽ活用
  • 結露対策

こうした“実践の知識”が自然と身についています。

これは避難所・車中泊で大きな差になります。


■⑤ 道具の場所を“家族全員”が把握することが重要

キャンプ道具を物置にまとめてしまう家庭は多いですが、災害時は取りに行けないことが多い。

理想は 分散保管

  • 寝室
  • リビング
  • 玄関
  • 非常持ち出し袋

特に冬は「寝室にブランケット・寝袋」が必須。


■⑥ キャンプの“段取り力”は避難生活そのもの

キャンプは

  • 設営
  • 片付け
  • 火の管理
  • 食事の準備
  • 寝床の確保

という段取りの連続。

この段取り力がそのまま災害時の生存力になります。

実際、避難所で落ち着いて行動できる人は、普段から段取りに慣れている人です。


■⑦ “軽さ・小ささ”の基準が身につく

キャンプ経験者は
✔ 軽い道具
✔ コンパクトに収納できる道具
✔ 多機能道具

を自然と選べるようになります。

これは防災用品選びでも圧倒的に有利。


■⑧ 道具は“災害時に開封するものではない”

一番危険なのが
「災害が来たら開封して使うつもり」
という考え方。

新品をそのまま防災用品にするのは失敗の原因です。

最低1回は必ず

  • 開封
  • 動作確認
  • 家族で使用
    を行っておくべきです。

■まとめ|キャンプは“使える防災スキル”へ育てるのが本質

キャンプは災害に最も強い趣味。

しかし、真の力になるのは
「使える力に変えている家庭だけ」 です。

結論:
キャンプ道具は“持つだけ”では意味がない。使い込むことで初めて、家族を守る武器になる。
防災士として現場で確信している、大切なポイントです。

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