【防災士が解説】防災×クマ対策|「確認しに行く心理」が事故を招く理由

クマ出没時の事故で、最も多い引き金は「確認しに行く」という行動です。
危険だと分かっていても、人は不安になるほど“自分の目で確かめたい”心理に引っ張られます。
この心理こそが、獣害事故のスタート地点になります。


■① 人は不安になるほど確認したくなる

物音がしたとき、
通報が入ったとき、
近所で目撃情報を聞いたとき。
人は「今どうなっているか」を知りたくなります。
しかし、野生動物災害ではこの本能が命取りになります。


■② 確認行動が危険になる決定的な理由

確認に行くという行動は、
・距離を縮める
・死角に入る
・逃げ場を失う
という三重のリスクを伴います。
クマにとっては、人が自分から近づいてきた状態になります。


■③ 実際に多かった事故直前の行動

現場で多いのは、
「床下を少しだけ見た」
「玄関を開けて覗いた」
「音の方向を確かめに行った」
という行動です。
どれも“ほんの一瞬”の判断でした。


■④ 正しい判断は「見ない」こと

安全な判断は、
・音がしても見ない
・姿が見えなくても確認しない
・外に出ない
という、何もしない行動です。
防災では「行動しない勇気」が必要です。


■⑤ なぜ人は「自分だけは大丈夫」と思うのか

これは正常性バイアスと呼ばれる心理です。
「今まで大丈夫だった」
「すぐ逃げられる」
という思い込みが、判断を鈍らせます。
事故は、この心理の直後に起きます。


■⑥ 家庭内で決めておくべき一言ルール

クマ出没時は、
「確認しない」
この一言を家族全員で共有してください。
細かい対策より、この一言が最も効果的です。


■⑦ 現場で助かった人の共通点

被害を免れた人は、
・好奇心を抑えた
・情報だけ受け取り行動を変えた
・専門機関に任せた
という判断をしています。
勇気ある“何もしない”選択です。


■⑧ 迷ったらこの判断|不安でも動かない

クマ出没時、
不安になるのは自然です。
しかし、不安だからこそ動かない。
この判断が、命を守る防災行動になります。


獣害事故の多くは、
「見なければ起きなかった」事故です。
確認しないという選択を、防災として身につけてください。

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