【防災士が解説】防災×スパイ防止法|情報が守られない国で“命は守れるのか”

「スパイ防止法は必要なのか?」
ニュースやSNSで議論になるテーマです。

一見、防災とは無関係に見えます。
しかし、危機管理の視点で見ると“情報の守り”は極めて重要です。

災害も有事も、
最初に狙われるのは“情報”です。


■① スパイ防止法とは何か

一般的に「スパイ防止法」とは、
国家の安全に関わる重要情報の漏えいを防ぐための法律を指します。

多くの国では、
・軍事機密
・重要インフラ情報
・国家安全保障情報
などを保護するための法制度があります。

日本には包括的な「スパイ防止法」は存在していませんが、
特定秘密保護法などで一部対応しています。


■② なぜ防災と関係するのか

防災は「情報戦」です。

・ダムの貯水状況
・原発の状態
・避難計画
・通信網の脆弱性

これらの情報が悪用されれば、
被害は拡大します。

災害時の混乱に便乗した
・偽情報拡散
・混乱誘発
・サイバー攻撃

情報が守られなければ、
物理的被害以上の混乱が起きます。


■③ 現代の脅威は“見えない”

昔のスパイは物理的に侵入しました。
今はサイバー空間です。

・重要施設の位置情報
・災害対応マニュアル
・通信インフラの構造

こうした情報はデジタル化されています。

情報の保全は、
防災インフラの一部です。


■④ 防災士として感じる現実

被災地では、
デマが命を奪うことがあります。

「この避難所は危険だ」
「水が汚染されている」

事実でない情報が広がると、
住民は混乱します。

情報の信頼性が崩れると、
指示が届かなくなります。

防災で最も怖いのは、
“誤情報”です。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政は、
すべての情報を公開できるわけではありません。

公開すれば悪用される可能性がある情報も存在します。

透明性と安全保障のバランスは難しい問題です。

しかし、
情報が無防備であれば国民の安全も守れません。


■⑥ 世界と比較した日本の現状

多くの国には、
国家機密保護やスパイ活動を明確に罰する法律があります。

日本は歴史的背景もあり、
慎重な議論が続いています。

防災の視点では、
重要なのは賛否ではなく
「情報が守られているか」という現実です。


■⑦ 自律型防災と情報リテラシー

スパイ防止法の有無に関わらず、
私たちにできることがあります。

・公式情報を確認する
・デマを拡散しない
・不確かな情報を鵜呑みにしない

情報の扱い方も防災力です。

自律型避難と同じく、
自律型情報判断が必要です。


■⑧ 今日できる最小行動

・信頼できる情報源を把握する
・災害時の公式アプリを入れておく
・家族で情報共有ルールを決める

国家レベルの議論は専門家に任せるとして、
家庭レベルの備えは今日からできます。


■まとめ|守るべきは「情報」と「判断力」

スパイ防止法の議論は、
安全保障の話だけではありません。

結論:
情報が守られなければ、防災も機能しない。

防災士として現場で強く感じたのは、
正しい情報が届くことの重要性です。

命を守るのは、
物資だけではありません。

信頼できる情報と、
冷静な判断力。

それも立派な防災です。


■出典
内閣官房「特定秘密の保護に関する法律(概要)」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/tokuteihimitsu/

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