【防災士が解説】防災×デジタル減災|Nintendo Switchは「遊び道具」から命を守るツールになれるのか

「ゲームは遊び」
そう思われがちですが、災害対応の現場に立つ立場から見ると、
Nintendo Switchはデジタル減災の可能性を秘めた存在だと感じています。

Switchは、すでに多くの家庭にあり、
子どもから高齢者まで“触ったことがある”デバイスです。
この「慣れている」という点こそが、減災において極めて重要です。


■① 災害時に強い「身近なデジタル端末」

Switchの特徴は以下の通りです。

・家庭への普及率が非常に高い
・操作が直感的で複雑ではない
・子どもが自発的に触る
・家族内で共有されやすい

災害時、使い慣れていないデジタル機器は役に立ちません
Switchはすでに「生活の一部」になっています。


■② 平時の「遊び」が非常時の「強み」になる

デジタル減災で最も大切なのは、
平時から使っていることです。

・電源の入れ方を知っている
・Wi-Fiの存在を理解している
・アップデートや通信に慣れている

これは、立派な「事前訓練」です。
災害時に初めて触る防災アプリより、
毎日遊んでいるSwitchの方が、心理的ハードルは低いのです。


■③ 子どもが「情報弱者」にならないために

災害時、子どもは情報弱者になりがちです。

・大人の会話が理解できない
・不安だけが増幅する
・行動判断ができない

しかしSwitchを通じて、

・音
・映像
・文字

に慣れている子どもは、
情報を受け取る耐性が高い傾向があります。

これは将来的な「デジタル防災力」です。


■④ ゲームで育つ「判断力」と「待つ力」

多くのゲームには共通点があります。

・状況判断
・選択と結果
・失敗からの学習
・待つこと

これらは、災害時に必要な力と重なります。

・勝手に動かない
・状況を見る
・指示を待つ

Switchのゲーム体験は、
結果として減災行動の素地を育てています。


■⑤ 家族内コミュニケーションのハブになる

Switchは、子どもと大人をつなぐツールでもあります。

・一緒に遊ぶ
・話題が生まれる
・ルールを共有する

この関係性がある家庭は、
災害時の情報共有がスムーズです。

「今日はSwitchできない」
という一言が、停電や異常に気づくきっかけになることもあります。


■⑥ 防災専用にしないのが最大のポイント

重要なのは、
Switchを防災用に縛らないことです。

・防災アプリ専用
・訓練目的のみ

にすると、使われません。

あくまで「楽しいもの」であり続ける。
その中に、結果として減災要素が含まれている。
それが理想です。


■⑦ 行政・教育が活用できる可能性

将来的には、

・防災ゲーム
・避難判断シミュレーション
・デマ判別体験

など、Switchを活用した防災教育も十分考えられます。

すでに端末が家庭にあるという点は、
行政にとっても大きなアドバンテージです。


■まとめ|Switchは「平時の延長線」にある減災ツール

デジタル減災に必要なのは、

・特別な機器
・難しい知識

ではありません。

日常に溶け込んだデジタルとの付き合い方です。

Nintendo Switchは、
遊びながら、知らず知らずのうちに、

・判断力
・待つ力
・情報耐性

を育てています。

それは確かに、
命を守る力へとつながっています。

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