【防災士が解説】防災×デジタル防災|ゲーム内デマは災害時に広がるのか?「信じない力」を育てる減災教育

災害時に問題になるのは、
通信障害だけではありません。

もう一つ、必ず発生するのが
「デマ(誤情報・噂)」です。

そしてこれは、
SNSだけの問題ではなく、
オンラインゲームの世界でも起こり得る現象です。


■① デマは「新しい問題」ではない

防災士として強く言いたいのは、
デマは昔から存在していたという事実です。

・関東大震災の流言
・地震後の買い占め
・災害時の根拠のない噂

デジタル以前から、
人は不安になると「分かりやすい情報」を信じてきました。

オンラインゲームは、
その舞台が変わっただけです。


■② ゲーム内チャットは情報伝達が速すぎる

オンラインゲームの特徴は、
・即時性
・拡散力
・感情の共有

です。

「○○で大きな地震が来るらしい」
「今すぐ逃げた方がいいらしい」

こうした言葉は、
事実かどうかよりも不安の強さで広がります。

これは災害時の典型的な心理です。


■③ 子どもは「信じやすい」のではなく「経験が少ない」

よく、
「子どもは騙されやすい」
と言われますが、正確ではありません。

子どもは、
・情報を疑う経験
・比較する知識
・過去の失敗体験

が少ないだけです。

だからこそ、
叱るのではなく、教えることが重要です。


■④ デジタル防災で教えるべきは「たった3つ」

複雑なルールは必要ありません。
本当に必要なのは、次の3つだけです。

・すぐ信じない
・すぐ広めない
・一度止まる

これは大人にもそのまま当てはまります。

シンプルイズベストが、
災害時の最強ルールです。


■⑤ ゲームは「デマ対策の訓練場」になる

オンラインゲームでは、
・嘘の情報に惑わされると負ける
・仲間と確認し合うと勝てる
・冷静な判断が生死を分ける

こうした構造が自然に組み込まれています。

つまりゲームは、
疑う力・確認する力を育てる教材にもなり得ます。


■⑥ 親子で決めておきたい「非常時ルール」

おすすめしたいのは、
平時に次のようなルールを決めておくことです。

・災害時は公式情報を優先
・ゲーム内の噂は大人に相談
・勝手に拡散しない
・不安になったら声でつながる

これだけで、
デマによる二次被害は大きく減ります。


■⑦ 発信者も「被災者」であるという視点

防災士として被災地で強く感じたのは、
発信している人自身も被災者だということです。

間違った情報を流した人も、
悪意ではなく不安から行動していることがほとんどです。

だからこそ、
責めるのではなく、
「止まる文化」を育てることが大切です。


■まとめ|疑う力は「命を守る力」

災害時に本当に必要なのは、
最新アプリでも、特別な知識でもありません。

・疑う
・確認する
・拡散しない

この3つを守れるだけで、
命と生活は大きく守られます。

オンラインゲームも含めたデジタル空間は、
もはや防災の一部です。

平時からシンプルなルールを身につけること。
それこそが、最強のデジタル防災です。

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