【防災士が解説】防災×デジタル防災|年末年始に急増するLINE詐欺・アカウント乗っ取りから身を守る方法

年末年始は、家族や親戚、職場との連絡が増え、LINEの利用頻度が一気に高まる時期です。その一方で、LINEアカウントの乗っ取りや詐欺被害が急増する危険な季節でもあります。
LINEは公式に、アカウント不正利用を目的とした詐欺行為が相次いでいるとして注意喚起を行っています。これは単なるITトラブルではなく、災害時の情報混乱にも直結する重要な「デジタル防災」の課題です。


■① LINEが警告する主な詐欺手口とは

LINEが注意を呼びかけている詐欺の多くには、共通した特徴があります。
SMSやメールで偽のURLを送り、再認証や安全確認を装ってログイン情報や認証番号の入力を求めます。
また、「アカウント停止」「凍結」などの言葉で不安を煽るのも典型的な手口です。
重要なのは、LINEが登録情報や認証番号を聞き出すことは一切ないという点です。これを求められた時点で、詐欺と判断できます。


■② 詐欺メッセージを見分けるチェックポイント

次のうち一つでも当てはまる場合、詐欺の可能性は極めて高いと言えます。
自分で引き継ぎ操作をしていないのに認証通知が届く、URLが「line.me」以外である、送信元メールが「@line.me」で終わっていない。
さらに、「今すぐ」「至急」「48時間以内」など緊急性を強調した文言や、本人確認書類の提出を求めてくる場合は要注意です。
冷静に確認することが、最大の防御策となります。


■③ なぜ年末年始は被害が増えるのか

年末年始は、人の気が緩みやすく、連絡が増えることで通知を疑いにくくなります。
家族や知人を装った詐欺が成立しやすく、金融機関や行政窓口が休みで相談が遅れやすい点も重なります。
これは災害時と非常によく似た状況で、混乱や焦り、情報過多が判断力を鈍らせます。


■④ 災害時にも直結するLINE乗っ取りの危険性

LINEは災害時に、安否確認や避難情報の共有、家族・地域連絡などに使われます。
このタイミングでアカウントが乗っ取られると、誤情報の拡散やなりすましによる混乱、金銭詐欺の連鎖といった二次被害・三次被害につながる恐れがあります。


■⑤ 今すぐできるデジタル防災対策

個人ができる対策は決して難しいものではありません。
LINEのパスワードを他サービスと使い回さない、不審なリンクは絶対に開かず削除する、認証番号は誰にも教えない。
公式URLは「line.me」のみと覚え、不安を煽る文面ほど一度立ち止まることが重要です。
万一金銭被害が発生した場合は、警察相談専用電話「#9110」へ早急に相談してください。


■⑥ 防災の視点で考える「情報の備え」

防災とは、食料や避難所だけの話ではありません。
通信手段の安全性、アカウントの信頼性、情報の真偽を見抜く力も、命と生活を守るための重要な備えです。


■⑦ 「疑う力」が最大の防御になる

公式を装う詐欺は確実に存在します。
焦らせる情報ほど危険であり、一度の油断が大きな被害につながります。
疑うことは、不安を生む行為ではなく、自分と家族を守るための冷静な判断です。


■⑧ 家族で共有すべきデジタル防災意識

自分だけでなく、家族や高齢の親、子どもにも同じリスクがあります。
年末年始のタイミングで、LINE詐欺の手口や基本ルールを家族で共有しておくことが、被害防止につながります。


■まとめ|便利なLINEほど「疑う力」が命を守る

LINEは非常に便利で、今後も防災・減災に欠かせないツールです。
しかし、公式を装う詐欺は確実に存在し、焦らせる情報ほど危険です。

結論:
年末年始はLINE詐欺の最警戒期であり、「疑う力」こそが最大のデジタル防災である。

防災士として現場を見てきた経験からも、災害時と同様に「情報の混乱」が最も被害を広げます。便利なツールほど過信せず、冷静な一呼吸を置く行動が、家族と生活を守ります。

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