災害現場にいると、誤った情報が人を危険に向かわせる瞬間を何度も見てきました。
特に冬の地震・停電・断水時は、焦りや不安から“デマ”が一気に拡散します。
今回は、防災士として被災地で実際に経験してきた
「命を守るための正しい情報の見抜き方」をまとめます。
■① SNSの“拡散スピード”は速いが、正確さは低い
X(旧Twitter)などは速報性に優れる一方で、
- 写真が過去の災害の使い回し
- 誤字・誤報のまま拡散
- 誰が発信したか不明
といった危険が多いです。
現場では、誤情報に踊らされて危険区域に戻ってしまう人もいました。
■② 正しい情報源は「自治体」か「気象庁」
基本はこの2つだけで十分です。
- 避難情報 → 市町村(自治体)
- 地震・津波 → 気象庁
- ライフライン → 電力・水道会社の公式発表
「公式以外は参考情報」と割り切るのが安全です。
■③ 画像・動画は“本物に見えても”信じない
災害時は、
- 過去災害の動画を流す
- 加工して被害を大きく見せる
- 全く別地域の映像を使う
こうした投稿が非常に多くなります。
消防職員として現場対応に当たった際も、
SNSで誤情報が広まり、救助に支障が出た経験があります。
■④ 「友達から聞いた」は最も危険な情報
被災地でよく聞くのが、
- 「知り合いの消防士が言ってた」
- 「友達のお父さんが役所関係で…」
これは99%裏付けが取れない情報です。
現場では“噂”によって避難が遅れたケースが本当に多いです。
■⑤ 地震後の「次にもっと大きい地震が来る」はデマの典型
気象庁は未来の地震発生時刻を予測できません。
しかし毎回、必ずデマが出ます。
- 「〇時〇分に巨大地震が来る」
- 「動物が騒いでいるから危険」
こうした噂に惑わされず、
気象庁の公式ページだけを信じるのが鉄則です。
■⑥ ライフライン情報は“会社の公式”で確認する
停電・断水・ガス停止はSNSが一番アテになりません。
- 東北電力
- 東京電力
- 各自治体の水道局
- ガス会社
公式ページには地図や復旧見込みが表示され、
現場でも大いに役立ちました。
■⑦ 避難所の情報は「公式」のみ確認する
避難所トラブルの多くは誤った情報から生じます。
- 「満員らしい」
- 「開設していないらしい」
こうした“らしい情報”は信じないこと。
自治体HPは最も正確で更新が早いです。
■⑧ 家族で“情報ルール”を決めておく
災害時に混乱しないために、家族で次を決めておくと安全です。
- 情報源は公式だけ
- SNSは参考程度
- デマは共有しない
- 緊急時は必ず再確認してから行動
情報の統一が“行動の統一”につながります。
■まとめ|災害時は「何を信じるか」が命を左右する
災害現場で実際に見てきたのは、
- 正しい情報を得た人は安全に避難できた
- デマを信じた人は危険へ向かった
という現実です。
結論:
災害時は、公式情報以外は一切信じない。それが命を守る最強の防災行動です。
防災士として、情報の取捨選択があなた自身と家族を守る鍵だと強くお伝えします。

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