防災トイレを準備しようとすると、多くの人が最初に悩むのが
「いったい何日分あれば足りるのか」という点です。
少なすぎれば不安が残り、多すぎれば現実的でなくなります。
ここでは、実際の災害を踏まえた現実的な考え方を整理します。
■① 基本は「最低3日分」が出発点
多くの自治体や防災指針では、最低3日分の備蓄が目安とされています。
これは、救援や仮設トイレが整い始めるまでの最低ラインです。
防災トイレも、まずは3日分を確保することが基本になります。
■② 1人1日あたりの回数をどう考えるか
排泄回数は個人差がありますが、平均すると1日5〜7回程度と言われます。
安全側に考えるなら、1人1日5回分を目安にすると現実的です。
3日分なら、1人あたり15回分が最低限の目安になります。
■③ 家族人数で単純に掛け算する
防災トイレは「家族全員分」を考える必要があります。
例えば4人家族なら、15回×4人=60回分が最低ラインです。
ここを見誤ると、初日で足りなくなるケースもあります。
■④ 実際は「3日では足りない」ことが多い
大規模災害では、断水や下水停止が1週間以上続くことも珍しくありません。
仮設トイレが来ても、数が足りず使えない状況が続くことがあります。
そのため、可能であれば7日分を目標にするのが理想です。
■⑤ 在宅避難を想定するなら日数を増やす
自宅で避難生活を続ける場合、トイレは毎日必ず必要になります。
避難所に頼らない分、防災トイレの消費量は確実に増えます。
在宅避難を前提にするなら、最低でも5〜7日分は考えておきたいところです。
■⑥ 高齢者・子どもがいる家庭は多めに考える
高齢者や子どもは、我慢が難しく回数が増えがちです。
体調管理の面でも、我慢させないことが重要になります。
こうした家庭では、日数または回数を多めに見積もる必要があります。
■⑦ 「使えない期間」を基準に考える
重要なのは、「災害が何日続くか」ではありません。
「上下水道が使えない期間が何日か」を基準に考えることです。
この期間を想定して、防災トイレの数量を決めるのが現実的です。
■⑧ 完璧を目指さず段階的に備える
最初から完璧な日数を揃える必要はありません。
まずは3日分、次に5日分、余裕が出たら7日分と段階的に増やす方法もあります。
備え続けることが、防災では最も大切です。
防災トイレの日数に「正解」はありません。
しかし、何も考えずに備えるのと、根拠を持って備えるのとでは大きな差が出ます。
防災トイレは、使えない期間を想定して、現実的な日数を備えることが重要です。

コメント