災害時だけでなく、日常生活でも危険となるのがブタンガスを使用した製品です。カセットコンロ、ガスライター、携帯ガスボンベなど、手軽に使える反面、取り扱いを誤ると火災のリスクが高まります。本記事では、ブタンガスによる火災の特徴と、家庭・アウトドアでの安全対策を詳しく解説します。
■ブタンガスとは
ブタンガスは可燃性の液化石油ガスで、常温常圧では液体ですが、圧力によって気化し、燃焼します。軽量で持ち運びしやすいため、キャンプや屋外活動で広く利用されています。
- 特徴
- 高い可燃性
- 圧力容器に充填されているため、漏れや破損で爆発の危険
- 気化して空気と混合すると着火源で火災が発生
■災害時におけるリスク
災害時には停電や断水が発生することが多く、カセットコンロやガスバーナーが活用されます。しかし、以下の点に注意が必要です。
- 換気不足
- 室内で使用するとガスが滞留し、爆発の原因に
- 容器の劣化
- 長期間未使用のガスボンベはシール不良や破損のリスク
- 不適切な保管
- 高温下や直射日光下に置くと圧力上昇による破裂
- 災害時の混乱
- 避難所や車中泊での調理時、火災や火傷の危険が高まる
■安全な使用方法
1. 室内では使用しない
- 屋内使用は極力避ける
- どうしても使用する場合は十分な換気を確保し、窓や扉を開ける
2. 破損・劣化の確認
- 使用前に容器の膨らみ、亀裂、錆などをチェック
- 購入から5年以上経過したものは使用を控える
3. 保管のポイント
- 直射日光や高温を避け、涼しい場所で保管
- 小さな子どもの手が届かない場所に置く
4. 災害時の使用
- 避難所での使用は管理者の許可を得る
- 風通しの良い屋外で使う
- ガス漏れや異常音、異臭がする場合は直ちに使用中止
■事故を防ぐためのチェックリスト
- 使用前に容器とバーナーの状態確認
- 屋内では使用しない、または十分な換気を行う
- 直射日光・高温を避けて保管
- 使用中は火元から目を離さない
- 使用後は必ずバルブを閉じ、残量を確認
- 災害時は避難所管理者の指示に従う
■過去の事故事例から学ぶ
- アウトドアでのバーベキュー中、換気不足で火災発生
- 自宅での災害用カセットコンロ使用中、倒れてブタンガスが漏れ着火
- 高温下で保管されたガスボンベが破裂し火災
これらの事故はいずれも「取り扱い不注意」と「安全確認不足」が原因です。
■備えておきたい防災用品
- 消火器(ABC粉末タイプ)
- 火災警報器、ガス漏れ警報器
- 耐熱手袋
- 屋外用の風防付き調理台やコンロスタンド
■まとめ
ブタンガスは便利な燃料である一方、非常に危険です。特に災害時には避難所や屋外での使用が増えるため、次の点を徹底しましょう。
- 室内使用は避ける
- 容器の状態と使用期限を確認する
- 高温・直射日光を避けて保管
- 災害時は管理者や周囲と協力して使用
事故を未然に防ぐことで、家庭や避難者の安全を守ることができます。日常からの備えと正しい使用法の理解が、災害時の安心につながります。

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