ブライダルローンは、結婚式や披露宴、新生活準備のために使われます。
人生の節目として前向きな支出である一方、災害の現場では「思い出は残っても返済だけが残る負債」として家計を圧迫するケースを多く見てきました。
防災では、感情と非常時の耐性を切り分けて考える必要があります。
■① 災害時でもブライダルローンは止まらない
災害が起きても、ブライダルローンの返済は原則継続します。
・収入が減っても
・住環境が変わっても
・結婚生活のスタートが想定外になっても
返済義務は残ります。
この前提を考えずに借りることが、防災上の大きなリスクになります。
■② ブライダル支出は「生活を生まない負債」
結婚式や披露宴は、
・生活必需ではない
・収入を生まない
・後から調整できない
という特徴があります。
災害時には、返済だけが残り、生活再建に直接役立たない支出になります。
■③ 防災士から見て多かった現実
現場で多かったのは、次のような状況です。
・結婚直後に被災し家計が不安定
・新生活費と返済が同時に重なる
・話し合いが遅れ、家計管理が混乱
「幸せなスタート」のはずが、家計の重荷になっていました。
■④ 防災では「思い出より耐久力」を重視する
防災の視点では、
・返済が続いても生活できるか
・固定費として耐えられるか
・想定外に対応できる余力があるか
が最重要です。
思い出の価値は、災害時の判断材料にはなりません。
■⑤ 行政が言いにくい本音
行政支援は、ブライダルローン返済を前提にしていません。
本音では、「家庭として耐えられる設計でスタートしてほしい」と考えています。
新生活の借入は、自己責任の範囲です。
■⑥ 自律型防災と「家庭の初期設計」
自律型防災では、
・収入変動に耐える
・支出をすぐ見直せる
・判断を単純に保てる
家庭設計が重要です。
ブライダルローンは、スタート時点でこの余白を削ります。
■⑦ 防災視点でのブライダルローンの考え方
防災の観点では、次の確認が不可欠です。
・返済が残っても生活を守れるか
・規模を縮小・現金化できないか
・借入なしで初動を乗り切る余力があるか
これを考えずに組むブライダルローンは、高リスクになります。
■⑧ 夫婦の幸せは「身軽さ」から始まる
結婚の価値は、式の規模ではありません。
・一緒に立て直せる
・判断を共有できる
・余力を残せる
この状態こそが、非常時に夫婦を守ります。
■まとめ|ブライダルローンは防災では慎重に扱う固定負債
ブライダルローンは、人生の節目を形にする手段です。
一方、防災の視点では「返済が続く固定負債」である現実を直視する必要があります。
結論:
防災の観点では、ブライダルローンは「人生のイベント費」ではなく「災害時でも家庭が耐えられるか」で厳格に判断すべき固定負債である。
防災士として現場を見てきた中で、
借入を抑え、身軽な状態で新生活を始めていた家庭ほど、被災後の判断が早く、夫婦関係も安定していました。
幸せなスタートには、耐久力のある家計が不可欠です。

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