災害が起きたとき、
飼い主にとって最も重い責任は
自分と同時にペットの命を守ること です。
しかし現実には、
ペット防災はまだ十分に浸透しているとは言えません。
私が防災士として現場を見てきた立場から、
ペットの命を守るために本当に重要な
「3つの心得」と避難行動のキホンを整理します。
■① まず守るのは「あなた自身の命」
災害時、
ペットを守れるかどうかは
飼い主が生きているかどうか にかかっています。
倒壊、火災、津波、余震。
まず自分の安全を確保しなければ、
ペットを助け続けることはできません。
これは冷たい話ではなく、
ペット防災の大前提です。
■② 最初の3日間は「自力対応」が基本
災害発生から72時間程度は、
・行政
・ボランティア
・獣医支援
を当てにできないケースがほとんどです。
この期間は、
・自分で守る
・自分で運ぶ
・自分で世話をする
ことが前提になります。
日頃の備えが、
そのまま生死を分けます。
■③ 飼い主同士の「共助」が現実的な支え
避難所や避難生活では、
ペットの管理を一人で抱え込むのは困難です。
・一時的な見守り
・情報共有
・物資の融通
こうした助け合いが、
ペット防災では極めて重要になります。
孤立すると、
選択肢は一気に狭まります。
■④ 防災士から見た実際に多かった失敗
多かったのは、
「人の支援と同じタイミングで、
ペットの支援も来ると思っていた」
という誤解です。
実際には、
・人の物資は届く
・ペットの物資は来ない
という状況が続きます。
準備不足は、
そのままペットの苦しさに直結します。
■⑤ 行政側が言いにくい本音
災害時、
行政は人命最優先で動きます。
これは制度上も、
現場上も避けられません。
ペット対応が遅れるのは
「冷遇」ではなく 現実 です。
だからこそ、
飼い主側の自助が不可欠になります。
■⑥ 「災害弱者」としてのペットの現実
避難所によっては、
・人は受け入れ可能
・ペットは不可
という判断がされることもあります。
また、
・アレルギー
・動物が苦手な人
との共存も課題になります。
ペット防災は、
想像以上に制約が多いのが現実です。
■⑦ ペット防災に「正解マニュアル」はない
家族構成、
ペットの種類・年齢・性格・持病。
これらは家庭ごとに全く違います。
だからこそ、
「わが家の場合、どうするか」
を事前に考えることが重要です。
■⑧ 自律型避難という考え方
ペット防災では特に、
・避難所に行く
・在宅避難を選ぶ
・車中避難を併用する
といった判断を
自分で選ぶ力 が求められます。
自律型避難は、
ペットと暮らす家庭ほど重要です。
■まとめ|ペット防災は「覚悟と準備」の問題
ペットの命を守る防災に、
魔法の方法はありません。
結論:
ペット防災は、飼い主の覚悟と準備でしか成立しない。
防災士としての現場実感として、
「何とかなる」と思っていた家庭ほど、
選択肢を失っていきました。
守る命が増える分、
備えも行動も一段深く考える。
それが、ペット防災の本質です。

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