災害は地震や火事だけではありません。
気づかぬうちに生活や信用を一気に壊すリスクも、現代社会における「防災」の対象です。
近年、社会問題化しているオンラインカジノは、その代表例のひとつです。
被災地や生活困窮の相談現場でも、「お金のトラブル」は災害後の二次被害として深刻化しやすい分野です。
正しい知識を持つことが、生活を守る防災行動につながります。
■① オンラインカジノとは何か
オンラインカジノとは、スマートフォンやパソコンを通じて、
- ゲームの結果に現金・暗号資産・電子マネーなどを賭ける
- クレジットカードや銀行口座を紐づけてポイントを購入
- 獲得ポイントを換金する
といった仕組みで行われる賭博行為です。
海外サイトが多く、日本語対応のものも増えていますが、仕組みが分かりやすいことと合法性は別問題です。
■② パズルゲームやスポーツ賭博も対象になる
一見するとカジノに見えないものでも、次のような行為はオンラインカジノに該当します。
- お金を賭けるスマートフォン向けパズルゲーム
- 野球や格闘技などの勝敗にお金を賭けるスポーツベッティング
競馬・競輪・競艇・totoなどの法律に基づく公営競技とは全く別物であり、スポーツベッティングは犯罪行為です。
■③ 「無料」「初回ボーナス」に要注意
オンラインカジノでは、
- 入金不要
- 初回ボーナスプレゼント
- 無料体験
といった言葉で利用者を誘導するケースが多く見られます。
最初は無料でも、最終的に金銭を賭ける仕組みへ誘導される点が特徴で、
依存や多額の損失につながりやすい構造です。
■④ 日本国内からの利用は犯罪です
よくある誤解として、
- 「海外で合法だから大丈夫」
- 「違法だと知らなかったと言えば問題ない」
という情報がありますが、これは誤りです。
日本国内からオンラインカジノにアクセスし、賭博を行う行為は犯罪です。
■⑤ 適用される罪と罰則
オンラインカジノの利用は、以下に該当します。
- 賭博罪:50万円以下の罰金等
- 常習賭博罪:3年以下の拘禁刑
さらに、
- 決済に関与する
- 広告・宣伝で誘引する
といった行為は、賭博幇助罪に問われる可能性があります。
■⑥ 防災の現場で見えてくる「お金の二次被害」
被災地派遣や生活支援の現場では、
- 災害後の不安
- 収入減少
- 心理的ストレス
をきっかけに、ギャンブルや違法行為へ流れてしまうケースを実際に見てきました。
これは自然災害の後に起こる生活災害とも言える問題です。
■⑦ 一般市民が今できる防災行動
オンラインカジノ対策として、今日からできる行動はシンプルです。
- 「海外運営でも違法」という認識を持つ
- 「無料」「簡単に稼げる」を疑う
- 家族や子どもとも話題にしておく
知識を共有することが、トラブルを未然に防ぐ最大の備えです。
■⑧ 正式な情報源を確認する習慣
判断に迷った場合は、
- 警察庁
- 政府広報オンライン
などの公的情報を必ず確認してください。
民間企業や金融機関が注意喚起を行っているのも、社会的リスクが高いためです。
■結語
防災とは、命だけでなく生活・信用・お金を守ることでもあります。
オンラインカジノは、静かに生活基盤を壊す「見えない災害」です。
正しい知識を持ち、近づかない判断ができること自体が、現代の防災力です。
リスクを知り、避ける。
それも立派な防災行動です。

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