ローリングストック法は「普段食べているものを少し多めに買って、使いながら備える方法」です。
しかし、多くの家庭は“季節食の入れ替え”まで意識できていません。
実は、季節に合わせて備蓄を変える家庭が一番強い。
冬・夏・春・秋で必要な栄養も保存食も大きく変わります。
防災士として現場を経験してきた立場から、季節食を取り入れた最強のローリングストックをご紹介します。
■① なぜ「季節食の備蓄」が重要なのか?
災害は季節を選びません。
同じ食料でも、季節によって以下のように必要性が変わります。
- 冬:温まる食・高カロリーが必須
- 夏:腐敗しにくい食・水分補給が優先
- 春秋:花粉・風邪・体調管理を意識
つまり、同じ備蓄では全季節をカバーできないのです。
■② 冬のローリングストック|“体を温める食”が命を救う
冬災害は低体温症のリスクが極めて高い。
そのため、冬の備蓄は 「温め不要でも体が温まる食」 が大活躍します。
おすすめ食材:
- カロリーメイト・SOYJOYなど高エネルギー食品
- コーンスープ・味噌汁(フリーズドライ)
- 生姜入りスープ・葛湯
- おしるこ(缶)
- ドライカレーのレトルト
- シナモン・生姜入りお菓子
「寒い中でも食べられる、温まる味」を備蓄するのがポイント。
■③ 夏のローリングストック|“水分・塩分・腐敗対策”
夏は食中毒・脱水・熱中症が最も怖い季節。
冬とは全く違うストックが必要になります。
おすすめ食材:
- 経口補水液・スポーツドリンク
- ゼリー飲料(ビタミン入り)
- 塩タブレット
- 常温保存できるゼリー食品
- フルーツ缶
- 冷やしておいしいレトルト粥
夏は「食が進まない」家庭が多いため
喉を通りやすい食料の備蓄 が重要です。
■④ 春のローリングストック|“花粉・体調変化”に備える
春は花粉症・新生活の疲れなど、体調を崩しやすい季節。
災害と重なると一気にメンタルが弱ります。
おすすめ食材:
- ビタミンC飲料
- のど飴
- 乳酸菌飲料(常温保存タイプ)
- 体調が悪い時の“やさしい味”のレトルト(お粥・スープ)
精神面が落ち込みやすい季節こそ
やさしい味・喉に優しい食 が役立ちます。
■⑤ 秋のローリングストック|“台風・長雨”での備え
秋は台風・大雨・土砂災害の季節。
停電・断水が想定されるため、調理不要食品を強化。
おすすめ食材:
- パン缶・クッキー缶
- 栄養バー
- 缶フルーツ
- あずき缶
- インスタントスープ
秋は気温差が激しいため、カロリーと温かい食を両立 させた備蓄が有効です。
■⑥ 季節食は“子どものメンタル安定”にも重要
避難所で多い悩み:
- 子どもが配布食を食べない
- お腹が空いているのに食欲がない
- 甘い物がないとストレスが増す
季節食を混ぜておくと…
- 冬 → 甘い飲み物やおしるこが癒しに
- 夏 → 冷たくても食べられるゼリーで安心
- 春秋 → 食べ慣れた味でメンタル安定
好きな味=心の保険 です。
■⑦ 季節ごとに“入れ替える仕組み”が成功のコツ
季節食ストックの管理は以下の方法が最強。
- 季節ごとのボックスを作る
- 「冬ボックス」「夏ボックス」とラベリング
- 季節の変わり目に中身を総入れ替え
- 家族で味見して、次のストックに反映
災害は季節でリスクが変わるため、
ストックも季節で変えることが最適解。
■⑧ 季節食のローリングストックは“家庭でできる最高レベルの防災”
これは避難所支援の現場でも痛感したことですが、
- 食べられる物がある
- 季節に合う味がある
- 体調を維持できる
- 心が落ち着く
これだけで家族の“災害耐性”は驚くほど上がります。
■まとめ|ローリングストックは“季節食”を入れてこそ完成する
水・アルファ米・缶詰だけでは本当の備えにはなりません。
季節に合わせて備蓄を入れ替えることで、
- 低体温症予防(冬)
- 熱中症予防(夏)
- 体調管理(春)
- 停電・台風対策(秋)
すべてを高いレベルでカバーできます。
結論:
ローリングストックは「季節で変える」ことで災害に圧倒的に強くなる。 季節食こそ、家族の命とメンタルを守る“次世代型備蓄法”です。
防災士として、季節に応じた備蓄こそが最も現実的で命を救うと強く感じています。

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