【防災士が解説】防災×ワンルームマンション|「資産」より「非常時に守れるか」で考える

老後対策や副収入として語られることの多いワンルームマンション投資。
平時の収支や利回りで判断されがちですが、防災の現場ではまったく別の視点が浮かび上がります。
それは「災害時に本当に守れる物件かどうか」です。

この記事では、防災士の視点から、防災×ワンルームマンションを現実的に整理します。


■① 災害時、不動産は「動かせないリスク」を持つ

ワンルームマンションは、災害時に次の特徴を持ちます。

・立地を変えられない
・建物性能に依存する
・周辺環境の影響を強く受ける

これは、所有者がどれだけ備えても変えられないリスクです。


■② 都市型ワンルームが抱える災害リスク

ワンルームは都市部に集中しがちです。

・液状化リスク
・内水氾濫
・長期停電
・エレベーター停止

特に高層階の場合、ライフライン停止が生活継続を直撃します。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で多かったのは、次のようなケースです。

・被災後に入居者が戻らない
・修繕が進まず空室化
・管理組合の判断が遅れる

「所有しているが、何もできない」状態に陥っていました。


■④ 防災では「収益」より「復旧力」が重要

防災の視点では、次の点が重要になります。

・被災後にどれだけ早く復旧できるか
・管理体制が機能するか
・修繕費を即時に出せるか

利回りが高くても、復旧できなければ資産価値は一気に落ちます。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政は、被災後の住宅再建に全ての責任を負えません。
本音では、「個人資産は自己管理で守ってほしい」と考えています。

集合住宅ほど、公的支援に限界があるのが現実です。


■⑥ 自律型防災と不動産の関係

自律型防災では、

・自分で判断できる
・自分で動かせる
・自分で立て直せる

この三点が重要です。
ワンルームマンションは、この自由度が低い資産であることを理解する必要があります。


■⑦ ワンルームを持つなら防災的に見るポイント

すでに所有している場合は、次を確認することが重要です。

・ハザードマップ上の位置
・建物の耐震性能
・管理組合の機能状況
・修繕積立金の健全性

これを知らないまま持つことが、最大のリスクになります。


■⑧ 不動産は「数字」だけで守れない

不動産投資は、数字で語られがちです。
しかし災害時には、

・人が住めるか
・生活が成り立つか

という現実が、すべてを決めます。


■まとめ|ワンルームは防災視点で再評価が必要

ワンルームマンションは、平時の資産形成では魅力的に見えることがあります。
しかし防災の視点では、「災害時に守れるか」という厳しい問いが突きつけられます。

結論:
防災の観点では、ワンルームマンションは「利回り」より「災害後に復旧できるか」で判断すべき資産である。

防災士として現場を見てきた中で、
復旧力を持たない不動産ほど、被災後に急速に価値を失っていました。
資産を守るとは、数字だけでなく、非常時に耐えられるかを考えることです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました