【防災士が解説】防災×不安の減災|災害時、不安が強い人ほど判断を間違えやすい理由

災害時、
同じ状況にいても
落ち着いて行動できる人と、
判断を誤ってしまう人がいます。

被災地で何度も感じてきたのは、
知識や経験の差よりも、不安の強さが判断を左右する
という現実でした。

ここでは、
なぜ不安が強いほど判断を間違えやすくなるのかを、
現場の実感を交えて整理します。


■① 被災地で見た「不安が判断を壊す瞬間」

現場では、
こんな場面が繰り返し起きていました。

・まだ安全な場所なのに逃げ出してしまう
・逆に、動くべき時に動けない
・誰かの言葉に過剰に影響される

これらは、
判断力が低いからではありません。
不安が判断を上書きしてしまった結果です。


■② 不安が強いと「選択肢が見えなくなる」

不安が強くなると、
人の思考は極端になります。

・今すぐ逃げなければ
・ここにいれば危険に違いない
・最悪の想定しか浮かばない

被災地では、
不安が強い人ほど
選択肢が一つしか見えなくなっていました。

冷静な判断には、
複数の選択肢を見比べる余裕が必要です。


■③ 不安は「情報不足」ではなく「情報過多」で増える

多くの人は、
不安を減らすために
情報を集めようとします。

しかし被災地では、
次のような悪循環が起きていました。

・情報を集める
・不安になる情報に当たる
・さらに情報を探す

結果として、
判断がどんどん遅れ、
疲弊していきます。


■④ 不安が強いと「今」を見失う

不安がピークになると、
人は未来ばかりを考え始めます。

・この先どうなるのか
・もっと悪くなるのでは
・取り返しがつかないのでは

被災地で安定していた人は、
「今どうするか」だけに集中していました。

不安は未来に向かい、
判断は今に向かう。
このズレが、判断ミスを生みます。


■⑤ 判断を間違えない人は「不安を抑え込まない」

被災地で冷静だった人は、
不安を感じていないわけではありません。

・怖い
・不安だ
・先が見えない

それを認めた上で、
こう切り替えていました。

「不安があるから、今は動かない」
「不安があるから、確認してから動く」

不安を否定しないことが、
判断を守っていました。


■⑥ 不安の減災は「判断を単純化する」

不安が強い時ほど、
判断を簡単にしておく必要があります。

・行動を一つ決めておく
・迷った時のルールを決める
・判断基準を減らす

被災地では、
これができていた人ほど
判断を誤っていませんでした。


■⑦ 被災地で感じた「不安が強い人ほど疲れやすい理由」

不安が強いと、
常に考え続けてしまいます。

・考える
・迷う
・また考える

この状態が続くと、
判断力は確実に落ちます。

不安の減災は、
判断力を温存するための防災でもあります。


■⑧ 今日できる「判断ミスを防ぐ不安の減災」

今日やることは、これだけです。

・不安を感じている自分を否定しない
・判断が必要なことを一つに絞る
・迷ったら一度立ち止まると決める

これだけで、
判断を間違える確率は
確実に下がります。


まとめ

災害時、
判断ミスの多くは
知識不足ではありません。

不安が強すぎた結果です。

被災地で見てきた現実から言っても、
不安を減らすことは、
判断を守ることにつながります。

不安の減災とは、
心を強くすることではありません。

判断を壊さない状態を作ること。

まずは今日、
不安を感じている自分を
責めないところから始めてください。
それが、判断を守る最初の防災です。

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