中長期避難は、
できれば経験したくないものです。
それでも被災地で何度も感じてきたのは、
同じ経験でも、その後の人生に残る形が大きく違う
という現実でした。
■① 被災地で見た「同じ経験なのに分かれるその後」
同じ避難所、
同じ期間、
同じ災害。
それでも、
・その後、話せなくなる人
・避難の話題を避け続ける人
・経験を糧に変える人
に分かれていきました。
違いは、
出来事そのものではありませんでした。
■② 経験が重荷になる人の共通点
経験が重荷になってしまう人は、
・意味づけを急ぐ
・無理に前向きに捉えようとする
・「学び」にしなければと考える
被災地では、
この「整理の急ぎすぎ」が
心を苦しめていました。
■③ 被災地で見た「経験をそのまま置いていた人」
一方で、
比較的安定していた人は、
・意味をつけなかった
・無理に語らなかった
・忘れようともしなかった
経験を、
未整理のまま置いていました。
■④ 中長期避難の経験は「すぐに理解しなくていい」
大切なのは、
・今は分からなくていい
・意味は後から勝手についてくる
・言葉にしなくてもいい
被災地では、
この距離感を保てた人ほど
長く安定していました。
■⑤ 被災地で実感した「語れる時期は人それぞれ」
経験を語れるようになる時期は、
・数か月後
・数年後
・一生語らなくてもいい
どれも正解です。
無理に共有しないことが、
自分を守る選択になることもあります。
■⑥ 経験を「意味のある記憶」に変える唯一の条件
条件は、ひとつだけです。
壊れずに生き延びること。
被災地では、
生き延びた人にだけ、
意味づけの選択肢が残っていました。
■⑦ 中長期避難の経験は「力に変えなくていい」
よく言われる、
・経験は力になる
・試練は人を強くする
これに当てはまらなくても、
何も問題はありません。
被災地では、
ただ生きた経験そのものが
十分に価値を持っていました。
■⑧ 今日からできる経験との付き合い方
今日できることは、これだけです。
・無理に意味づけしない
・話したくないなら話さない
・「生きているだけで十分」と認める
これだけで、
経験は少しずつ
重さを失っていきます。
まとめ
中長期避難の経験は、
整理しなくていい。
意味づけしなくていい。
生き延びた事実だけで、もう十分です。
被災地で見てきた現実から言っても、
経験を急いで消化しなかった人ほど、
長く穏やかに暮らしていました。
残していい。
置いていい。
忘れなくていい。
それが、
中長期避難の経験と
共に生きるための
本当の防災です。

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