【防災士が解説】防災×二季化|ドカ雪の2月から猛暑の4月へ…極端化する気象に備える

ドカ雪と乾燥が続く2月。
しかし4月には一気に夏日、そして夏は40度超が当たり前――。

2026年の気象は「極端化」がキーワードです。

元消防職員・防災士として現場を経験してきた立場から言えるのは、
“季節感に頼る防災”は、もう通用しないということです。


■① 「春が消える」二季化とは

近年指摘されているのが、日本の「二季化」。

・冬は寒波と豪雪
・春は短く
・4月に夏日
・夏は40度超
・秋は台風・豪雨増加

四季の緩やかな移行がなくなり、
冬→いきなり夏という極端な移行が起きています。


■② 2月:ドカ雪と乾燥の同時進行

2026年2月は、

・北極寒気の南下
・日本海の高水温
・記録的乾燥
・豪雪の同時発生

という「極端の重なり」が起きています。

乾燥は山火事リスクを高め、
豪雪は除雪事故・屋根転落事故を増やします。


■③ 4月:熱中症はもう“春の災害”

最も警戒すべきはここです。

4月にいきなり夏日。
体が暑さに慣れていない状態での高温。

これは熱中症リスクが最も高いパターンです。

現場でも多いのは、
「まだ春だから大丈夫」という油断。

暑さ順化ができていない4月こそ危険。


■④ 夏:40度超が常態化

近年の傾向は明確です。

・猛暑日連発
・夜間も気温が下がらない
・ゲリラ豪雨の頻発

避難所運営でも、冷房・給水・電源確保が生命線になります。

能登半島地震の被災地でも、
「トイレと水が一番困った」という声が多くありました。

猛暑と断水が重なれば、被害は拡大します。


■⑤ ゾンビ梅雨と“竜巻のアメリカ化”

梅雨時期以外にスコールのような豪雨が発生する「ゾンビ梅雨」。

さらに、
・線状降水帯
・突風
・竜巻多発

も懸念されています。

「日本は竜巻が少ない」という思い込みは危険です。


■⑥ いま私たちができること

気候変動という大きな流れは個人では止められません。

しかし、
自分の命を守る備えは今すぐできます。

・4月から熱中症対策を開始
・経口補水液の備蓄
・エアコンの点検
・停電時の冷却対策
・豪雨時の避難経路確認

“季節の感覚”ではなく、
“気象の現実”で判断する。


■⑦ 現場で感じたこと

元消防職員として感じるのは、

災害は「想定外」ではなく
「想定を更新しなかった結果」であることが多いという事実です。

春だから大丈夫
まだ4月だから大丈夫

この油断が命を奪います。


■⑧ まとめ|二季化時代の防災

これからの防災は、

・春でも熱中症
・秋でも豪雨
・冬でも火災

という“常識の更新”が必要です。

結論:

カレンダーではなく、気象データで行動する。

防災は、季節感ではなく判断力です。


出典:三重大学大学院 立花義裕教授「二季化」解説

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