【防災士が解説】防災×交通安全|“歩行中の転倒事故”はなぜ起きる?|親・学校・地域が取るべき対策を深掘り

埼玉県朝霞市で起きた悲しい事故。
小学6年生の女子児童が歩行中に突然倒れ、走ってきた車にひかれて死亡しました。

この事故は
「倒れた瞬間に命の危機へ直結する」という現実
を私たちに突きつけています。

防災士として、同じ事故を防ぐための“本質的な対策”を解説します。


■① 子どもが歩行中に倒れる理由は意外と多い

子どもは大人と比べて“急な体調変化”が起こりやすく、倒れるリスクは思っている以上に高いです。

●代表的な倒れる要因

  • 貧血(特に成長期の女児)
  • 低血糖・空腹
  • 疲労・睡眠不足
  • 過呼吸
  • 寒さによる急激な血圧低下
  • 遊び・走行後の急停止

つまり、
「健康そうに見えても倒れることは普通に起こる」
という前提で対策すべきなのです。


■② 倒れた人を車が“見えない理由”

実は、夜間の道路で倒れた歩行者は—

✔ 車のライトが届かない
✔ 路面の影と同化する
✔ 黒・紺・茶色の服は完全に見えない
✔ 低い位置(地面)は視界に入らない

そのため運転者は避けようがありません。

運転歴20年以上のプロでも見えません。


■③ 子どもを守るために家庭が最優先でやるべきこと

●1. 冬の夜道は歩かせない

迎えに行く・一緒に帰るなど“大人の介入”が必須。

●2. 反射材を必ず付ける

反射材は命を守る装備。
リュック・靴・手首・髪ゴムなど数百円で可能。

●3. スマホ歩きは完全禁止

転倒リスクが急上昇。

●4. 体調不良時は徒歩移動させない

特に貧血・低血糖の子は要注意。

●5. 明るい道しか使わない“固定ルート”を設定

最短ルートより「最安全ルート」。


■④ 運転手側も知るべき“暗がりの危険”

夜間の住宅街を運転する際は、以下が必須。

●1. 30km/h以下を基本に

速度が1.3倍になるだけで致死率が倍増します。

●2. ハイビームの積極使用

対向車・歩行者がいなければ基本ハイビーム。
視認距離が一気に伸び、転倒者を見つけやすい。

●3. 交差点・路肩は「誰か倒れているかもしれない」意識で

命を守る運転は“想像力”から生まれる。


■⑤ 学校が今日からできる安全対策

●1. 冬季の下校時刻を早める

暗くなる前の帰宅を徹底。

●2. 全児童に反射材の着用指導

“光る子どもは安全な子ども”。

●3. 危険箇所マップの作成

暗い道・車通りの多いルートを可視化。

●4. 夜間歩行の防災教育

“自分を目立たせることが命を守る”ことを教える。


■⑥ 地域で取り組むべき対策

●1. 街灯の増設と点検

暗がりは死亡事故の温床。

●2. 交通量の多い道に「ゾーン30」導入

30km/h規制がある地域は事故率が大幅減。

●3. ボランティアによる見守り活動

帰り道の安心に直結。


■⑦ 悲劇を防ぐ“家族×学校×地域×運転者”の連携

この事故の本質は、
「誰にでも起こり得る転倒 × 車が視認できない」
という構造にあります。

対策を組み合わせることで事故は確実に減らせます。

✔ 冬の夜道を歩かせない
✔ 反射材の徹底
✔ 迎えに行く・同行する
✔ ゆっくり運転する地域社会
✔ 学校の教育と見守り活動

どれも“すぐできる命の防災”。

小さな行動が、未来の悲劇を確実に減らします。

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