防災の現場で、何度も目にしてきた光景があります。
正しいことを言っているのに、誰も動かない。
一方で、専門的でなくても、声をかけただけで人が動く人がいる。
その差は「正しさ」ではなく「信頼」です。
■① 正論だけでは、人は動かない
どれだけ科学的に正しくても、
どれだけ実績があっても、
人は「正しいから」という理由だけでは行動しません。
防災は、人の感情と直結しています。
■② 人は“誰が言ったか”で判断する
同じ内容でも、
知らない人の忠告より、
顔を知っている人の一言の方が響きます。
防災は、関係性の上に成り立ちます。
■③ 信頼は一朝一夕では生まれない
災害時に突然現れても、
人はついてきません。
日常の中での声かけ、態度、継続。
それが、非常時の一歩を生みます。
■④ 信頼される人は「断定しない」
絶対大丈夫。
必ず安全。
信頼される人ほど、こう言い切りません。
「一緒に考えよう」と伝えます。
■⑤ 専門家ほど“伝え方”が重要
専門知識がある人ほど、
言葉は難しくなりがちです。
しかし、防災で必要なのは理解ではなく行動。
伝える力も、防災力の一部です。
■⑥ 信頼は“普段の姿勢”で決まる
普段は無関心で、
災害時だけ声を上げても信頼は得られません。
日常の積み重ねが、そのまま防災力になります。
■⑦ 信頼があれば、空振りは責められない
「あの人が言うなら、仕方ない」
この一言が出る地域は強い。
信頼は、挑戦を許します。
■⑧ 防災は“人と人”の営み
制度でも、設備でもなく、
最後に人を動かすのは人です。
防災は、信頼のネットワークです。
■まとめ|防災で最も強い資源
防災において、
最も強い資源はお金でも技術でもありません。
結論:
防災で人を守るのは「正しさ」ではなく「信頼」
防災士として現場で感じるのは、
本当に人が動いた瞬間には、
必ず「信じられる誰か」がそばにいたという事実です。
防災は、人との関係づくりから始まります。

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