災害時、多くの人が最初に直面するのが「停電」です。電気は当たり前すぎて、止まって初めてその影響の大きさに気づきます。防災の現場では、停電への備えが生死や生活の質を分ける場面を何度も見てきました。
■① 停電は災害の「入口」
地震、台風、大雪、豪雨。どの災害でも高確率で停電が発生します。停電は単独の被害ではなく、他のトラブルを連鎖的に引き起こします。
■② 明かりが消えると判断力が落ちる
夜間の停電では視界が奪われ、転倒やケガが一気に増えます。暗闇は不安を増幅させ、冷静な判断を難しくします。
■③ スマホは命綱だが長くはもたない
停電中、情報収集や連絡手段はスマホに集中します。しかし充電が切れれば情報から遮断されます。現場では「電池が残り10%で何もできなかった」という声を多く聞きました。
■④ 冷蔵庫・エアコンが止まる現実
停電が長引くと食品は傷み、夏は熱中症、冬は低体温のリスクが高まります。電気は快適さだけでなく、命を守るインフラです。
■⑤ 防災士が見た停電時の失敗
実際に多かったのは「懐中電灯の電池切れ」「モバイルバッテリーが1個だけ」というケースです。備えていたつもりでも量と配置が不十分でした。
■⑥ 行政が言いにくい停電の本音
復旧には時間がかかります。優先されるのは病院や主要施設で、一般家庭は後回しになることもあります。これは現実です。
■⑦ 停電対策は分散が基本
明かり、充電、暖・冷の確保は一か所にまとめないことが重要です。自宅、寝室、持ち出し袋など複数に分けて備えます。
■⑧ 停電への備えは自律型避難の土台
停電下でも情報を得て判断し行動できる状態が、自律型避難につながります。電気がなくても「動ける準備」が防災力です。
■まとめ|停電は想定外ではない
停電は必ず起こる前提で考える必要があります。
結論:
停電への備えが、災害時の行動力を決める
防災士として現場で強く感じたのは、停電に備えていた人ほど落ち着いて行動できていたという事実です。電気が止まっても生活と判断を止めない準備こそが、防災の本質です。

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