【防災士が解説】防災×備蓄品(その3)|“不足しがちな物”を先にそろえるのが生死を分ける

災害後、最初に不足するのは「水・食料」ですが、
実は それ以上に“手に入らなくなる物”が多い のが現場の現実です。
元消防職員・防災士として、被災地で本当に困った“盲点の備蓄”をまとめます。


■① 災害後は“電源”が手に入らない

停電で最初に困るのはスマホの充電。

しかし被災地では…

  • モバイルバッテリー売り切れ
  • 車のシガー電源が争奪戦
  • 充電ステーションは大行列

通信が遮断されれば、家族とも情報ともつながれません。

対策:

  • 大容量モバイルバッテリー
  • ソーラーパネル
  • 車で充電できるケーブル
  • 乾電池式の充電器

■② “女性・子ども用品”は在庫ゼロになる

被災地では、支援物資が届くまで時間がかかり、

  • 生理用品
  • おむつ
  • おしり拭き
  • ミルク
  • 離乳食

これらがまず消えます。

家庭に小さい子どもがいる場合、
通常の2〜3倍のストック が必要です。


■③ 医薬品は“処方”が止まり大混乱

実際の避難所で最も苦労したのがコレ。

  • 持病の薬が切れる
  • 薬局が閉店
  • 病院が停電で診察不可

「いつもの薬がない」
ただそれだけで命に関わります。

備蓄しておくもの:

  • 常備薬(1〜2週間分)
  • 鎮痛薬
  • 風邪薬
  • 胃腸薬
  • 絆創膏
  • 消毒液

■④ “冬の災害”は暖房燃料が消える

特に冬は暖房器具よりも
燃料が入手できなくなる のが最大の問題。

  • ガスボンベ
  • 乾電池
  • 灯油(配達ストップ)

雪の地域は特に早く枯渇します。


■⑤ トイレ関連は“真っ先に不足”

災害発生から24時間以内に不足するのが、

  • 簡易トイレ
  • ビニール袋
  • 消臭凝固剤
  • トイレットペーパー

被災地で最もストレスが溜まるのがこの部分。
1人あたり 1日5〜7回分×7日分 を備蓄しておくと安心。


■⑥ 水は飲料だけでは足りない

飲み水だけでなく、

  • 手洗い
  • 調理
  • 歯磨き
  • トイレ用
  • 湯たんぽ用

としても必要。
飲料水と生活用水は分けて備蓄 するのがコツ。


■⑦ “発電機やストーブ”は使い方が命

冬に大切なのは暖を取ること。

しかし被災地では…

  • 一酸化炭素中毒
  • 換気不足
  • ガス漏れ
  • 火災

こうした事故が多発します。

メーカーの説明書を事前に読んで使いこなすことが必須。


■⑧ “配送依存の生活”ほど備蓄が必要

普段 Amazon・楽天に頼って生活している家庭ほど
災害後は一気に困窮します。

なぜなら…

  • 配送停止
  • 在庫ゼロ
  • 道路寸断
  • ドライバー不足

すべてが同時に起きるからです。

「災害後に買う」は完全に不可能。
必要なものは“今買っておくこと”だけが唯一の解決策です。


■まとめ|“買えるうちに買う”が最強の防災

被災地にいた立場から断言します。
備蓄がある家庭とない家庭の生活格差は、
災害発生直後から明確になります。

結論:
不足しがちな物こそ先に備蓄し、季節に合わせて“量”を増やしておくことが命と生活を守る最短ルート。
防災士として、冬は特に早めの準備を強くおすすめします。

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