【防災士が解説】防災×備蓄品|災害後は“流通が止まる”前提で準備するのが命を守る基本

災害が起きた後、すぐにネット注文すれば届く——。
そう思っている人は非常に多いですが、元消防職員として断言します。
大規模災害が起きた直後、物流は必ず止まります。

配送が途絶え、店も品薄になり、必要なものは一切買えません。
だからこそ「事前の備蓄」が命を守る最初の行動になります。


■① 流通は“地震発生から数分後”に止まり始める

阪神・淡路、東日本大震災、熊本地震…。
現場へ行くたびに共通していたのが、

地震直後から、物流・配送が一気に麻痺すること。

・道路が寸断
・信号が停止
・トラックが動けない
・倉庫が閉鎖
・配送センターが機能停止

「Amazonで買えばいい」は通用しなくなります。


■② コンビニ・スーパーも“数時間で品切れ”

災害後に最も早く起きる現象が
コンビニ・スーパーの棚が空っぽになること。

特に早く無くなる物は、

  • カップ麺・レトルト
  • おにぎり・パン
  • 電池
  • カセットボンベ
  • カイロ
  • ペット用品
  • ミルク・オムツ

普段の買い物が完全にできなくなる世界が一気に訪れます。


■③ ネット通販も“受付停止”になる

実は災害後、通販は次の順で止まります。

① 注文受付停止
② 配送遅延
③ 地域別配送不能の発表
④ 倉庫の稼働停止

「注文したのに届かない」「キャンセルされた」という事例は多数。

配送に頼った備えは、災害時には機能しない
これが現実です。


■④ だからこそ“3日〜7日”の備蓄が絶対必要

政府の推奨は3日分ですが、被災地に行った経験から言います。
最低でも7日、できれば10日分 は確保したいです。

・水(1人1日3L)
・レトルト食品
・カップ麺
・常温保存のパン
・缶詰
・アレルギー対応食品
・乳児用ミルク
・ペットフード

「食べる物がある」というだけで、不安が大きく減ります。


■⑤ 災害直後は“買い足し”ができない前提で準備する

多くの人が、

「地震が起きたら買いに行けばいい」
「ネットで注文するから大丈夫」

と考えますが、これは 完全に間違い です。

被災者の声でも、最も多い後悔は、

「備蓄をもっとしておけばよかった…」
「ネット注文が全部止まって買えなかった…」

というものです。


■⑥ 備蓄は“分散”して置くのが最強

災害では、家全体が使えないこともあります。

理想は次の3点分散:

  • 玄関(持ち出し用)
  • 寝室(夜間地震対策)
  • 車(外出中の災害対策)

特に水とカセットボンベは、複数箇所に備えてください。


■⑦ 消耗品は“ローリングストック”で絶対切らさない

普段食べながら補充していく
ローリングストック法 は最強の備え方です。

・賞味期限切れを防げる
・常に新品がある状態を保てる
・子どもの好みも把握できる

防災は特別なことではなく、生活の一部に組み込むのがコツです。


■⑧ 備蓄すると“心の余裕”が明らかに変わる

災害はいつ起きるかわかりません。
しかし備蓄があるだけで、

  • パニックにならない
  • 家族を安心させられる
  • 避難の判断も冷静になる

特に冬は流通が回復しづらいため、備蓄量は多めが安全です。


■まとめ|配送に頼る時代だからこそ“自前の備え”が命を守る

現代は、買い物のほとんどがネットに依存しています。
しかし、災害直後だけは 物流が完全に止まる唯一の世界 が訪れます。

その瞬間、あなたと家族を守れるのは
「事前の備蓄」だけです。

結論:
災害後は流通も配送も止まる。だから備蓄は“今”やるべき命の準備。
元消防職員として、最低7日分の食料・水・生活用品の確保を強くおすすめします。

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