【防災士が解説】防災×光熱費|災害時に差が出る「お風呂」とガス代の考え方

1人暮らしを始めた家族から「ガス代が9000円かかっている」と聞くと、心配になりますよね。
実はこの話題、平時の家計管理だけでなく、防災・災害時のライフライン対策にも直結する重要なテーマです。


■① ガス代9000円は「異常」ではないが要注意

1人暮らしで毎日湯船に浸かっている場合、冬場であればガス代9000円は起こり得ます。
ただし、契約しているガスの種類によって意味合いが大きく変わります。

  • 都市ガス:使い方次第で高め
  • LPガス(プロパン):単価が高く、同じ使用量でも高額になりやすい

災害時、ガスの復旧が遅れやすいのはLPガス・都市ガスとも共通ですが、日頃から単価を把握していない家庭ほど負担が重くなりがちです。


■② 災害時に「湯船に入れる」は当たり前ではない

大規模災害では、

  • ガス停止
  • 断水
  • 給湯器故障

が同時に起こることも珍しくありません。
つまり、「毎日湯船に入る生活」は非常時には維持できないのが現実です。

そのため平時から、

  • シャワー中心でも体調を崩さない
  • 短時間で済ませる習慣

を身につけておくことは、生活防災の一部といえます。


■③ シャワーは使い方次第で節約にも防災にもなる

シャワーは1分あたり約12リットルのお湯を使います。

  • 10分:約120リットル
  • 15分:約180リットル

浴槽1杯は約200リットル前後。
つまり、短時間シャワーなら湯船より使用量を抑えられる一方、長時間になると差がなくなります。

災害時は「短時間・必要最小限」が基本です。
平時からシャワー時間を意識することが、そのまま非常時の適応力につながります。


■④ 湯船派でもできる「防災的節約ポイント」

湯船を完全にやめる必要はありません。
防災の視点では、次の工夫が有効です。

  • 風呂ふたを必ず閉める
  • 追いだきを減らす
  • 入浴間隔を空けない

これはガス代節約だけでなく、燃料消費を抑える=災害時の耐久力を上げる行動でもあります。


■⑤ ガス代チェックは「ライフライン把握訓練」

検針票で確認すべきポイントは、

  • 基本料金
  • 従量単価(m³あたり)

これを把握していない家庭は、災害時に復旧費用・仮住まい費用の判断も遅れがちです。
防災とは「命を守る」だけでなく、「生活を立て直す力」を持つことでもあります。


■⑥ 防災の視点での結論

  • シャワーにすれば必ず安くなるわけではない
  • 重要なのは「使い方」と「単価の把握」
  • お湯の使い方は、災害対応力そのもの

光熱費の管理は、家計管理+防災訓練です。
平時の小さな見直しが、非常時の大きな差になります。


■⑦ まとめ|ガス代の話は防災の入口

「ガス代が高い」という話題は、
実は 災害時にどう暮らせるかを考える絶好のきっかけです。

  • ライフラインを理解する
  • 無理のない節約習慣を持つ
  • 非常時を想定した生活に慣れる

これらはすべて、防災につながっています。

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