入学準備というと、ランドセルや文房具に目が向きがちです。
しかし防災の視点では、「学校にいる時間の備え」が圧倒的に不足しています。
災害は、登下校中だけでなく
授業中・休み時間・放課後にも起こります。
その現実に向き合うと、「学校用防災バッグ」という発想は決して大げさではありません。
■① 学校にいる時間は1日の半分以上
小学生の場合、
・平日5日
・1日6時間前後
年間で見ると、家庭より学校にいる時間の方が長いことも珍しくありません。
それにもかかわらず、
・家庭用の備蓄はあっても
・学校での個人備えはゼロ
このアンバランスは、見直す価値があります。
■② 学校の備蓄は「全員分」ではない
多くの学校には備蓄があります。
しかし現実には、
・数が限られている
・配布まで時間がかかる
・個々の体質や事情に対応できない
という課題があります。
個人差があるものほど、個人備えが有効です。
■③ 「学校用防災バッグ」は小さくていい
ここで誤解されがちなのが、
「大きな防災リュック」を想像してしまうことです。
学校用は、
・机の横
・ロッカー
・防災棚
に置けるコンパクトサイズで十分です。
■④ 入れておきたい最低限の中身
防災士の視点で、現実的に勧めたいのは以下です。
・マスク
・ティッシュ
・ウェットティッシュ
・小さなタオル
・絆創膏
・連絡先カード(紙)
「命をつなぐ」より
「不安と不快を減らす」備えが中心です。
■⑤ アレルギー・体質への対応が最大の理由
学校備蓄では対応しづらいのが、
・アレルギー
・喘息
・花粉症
・肌の弱さ
こうした個別事情です。
災害時は、
「我慢できるかどうか」が行動力を左右します。
■⑥ 親子で中身を決めることが教育になる
防災バッグを「親が勝手に作る」よりも、
・何のために入れるのか
・いつ使うのか
・使ったらどうするのか
を親子で話し合うこと自体が防災教育になります。
これは授業よりも記憶に残ります。
■⑦ 学校と相談する姿勢も大切
学校用防災バッグは、
勝手に持ち込むのではなく、
・担任の先生
・学校の方針
を確認することが大切です。
「安全のために相談する」という姿勢は、
学校との信頼関係づくりにもつながります。
■まとめ|学校用防災バッグは「安心の持ち込み」
学校用防災バッグは、
非常食を詰め込むものではありません。
・不安を減らす
・体調を守る
・落ち着いて行動する
そのための小さな安心です。
入学は、防災を見直す最高のタイミング。
「家庭」「通学路」そして「学校内」。
この3つをそろえてこそ、
子どもの防災は完成に近づきます。

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