冬の災害は、多くが「夜・明け方の寒い時間」に起きます。
そのとき、私たちが着ているのは普段の寝巻(パジャマ)。
防災士として現場を見てきた経験から言うと、
「寝巻の防寒が不十分」=避難の初動が大幅に遅れる最大原因
です。
この記事では、冬の災害で命を守るための
“寝巻の防災力を高める方法” を徹底解説します。
■① 冬の災害は「寝巻のまま避難」になることが多い
地震・火災・断水・停電など冬の夜間災害では、
約8割が 寝巻のまま外へ出るケース とされています。
薄いパジャマだと、
- 一瞬で体温が奪われる
- 足がすくんで動けなくなる
- 子ども・高齢者は低体温リスクが急上昇
“寝巻のまま外に出る状況” を前提に備える必要があります。
■② 寝巻が薄いと避難行動が遅れる理由
寒さで身体が震えると、避難行動に明確な支障が出ます。
- 筋肉が硬直し、歩くスピードが落ちる
- 息が上がりやすく、長距離移動が困難
- 手指がかじかみ、懐中電灯・スマホ操作ができない
- 判断力が低下し、避難判断が遅れる
防災士として痛感するのは、
寒さは災害時に“行動不能”を生む最大の敵 であること。
■③ 防災に強い寝巻とは?最適な素材はこの3つ
寝巻の選び方で、防災力は大きく変わります。
✔① 綿(コットン)
- 焼けにくい
- 肌への刺激が少ない
- 冬は保温性も十分
火災時の安全を考えると、化繊100%より綿が安心。
✔② フリース
- 軽くて暖かい
- 動きやすく避難向き
ただし火に弱いので、上から綿素材の上着を羽織ると安全性が高まる。
✔③ ウール
- 保温力が高い
- 湿気があっても暖かい
寝巻としては少数派だが、防災性能は非常に高い。
■④ 冬は“寝る前に着るべき服”を決めておく
布団の中で温かくても、外へ出た瞬間に一気に冷えるのが冬の災害。
寝るときは必ず、
- 靴下(薄手)
- 発熱インナー(ヒートテック類)
- 長袖長ズボンの寝巻
- 枕元にフリース or 厚手パーカー
これをセットにしておくと、
避難時に「すぐ着て逃げる」が可能になります。
■⑤ 枕元に“避難用即着セット”を準備しておく
冬の災害対応で絶対に必要なのがコレ。
✔ 枕元に置くもの
- 厚手パーカー
- 厚手靴下
- ネックウォーマー
- 手袋
- 携帯カイロ
- カーディガンや膝掛けでも可
これがあるだけで、 外気温0℃でも5分以内に避難可能 になります。
■⑥ 子どもの寝巻は特に“防災仕様”が必要
子どもは大人より数倍冷えやすく、行動速度も落ちます。
- 足が動かなくなる
- 寒さで泣き、避難が遅れる
- 手をつないで歩く距離が短くなる
暖かいパジャマ+上着セットをベッドの横に必ず準備しておきましょう。
■⑦ 高齢者は「寒さに弱い」ため、寝巻防寒は命に直結する
高齢者は体温調節が苦手で、冬の災害時には低体温症リスクが非常に高い。
- 心臓への負担
- 血圧変動
- 動けなくなる危険
家族に高齢者がいる場合、
寝巻は“最優先で防寒強化すべき防災対策” です。
■⑧ 停電・断水の夜は特に寝巻防寒が重要
冬は次の災害と組み合わさると危険が上がります。
- 停電 → 暖房ゼロ
- 断水 → 体が冷えてもお風呂に入れない
- 余震発生 → 外への避難が長引く
こうした条件下では、寝巻が暖かいかどうかで
その夜の体調が決まるレベルで重要 になります。
■まとめ|冬の寝巻防寒は“命を守る避難行動”の一部
冬の災害の多くは夜間に起こります。
避難時に着ているのは寝巻であり、その寝巻の防寒性能が
あなたの行動速度・判断力・体温を左右します。
結論:
冬の寝巻は“防災ウェア”として考え、即避難できる暖かさを備えておくことが命を守る鍵。
防災士として、冬は必ず「寝巻+枕元の防寒セット」を家庭に勧めています。
寒さに負けない避難行動が、あなたと家族を守ります。

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