【防災士が解説】防災×冬の避難所|最も危険なのは「低体温症」|命を守る3つのポイントと今日からできる対策

冬の避難所は、私が被災地支援で経験してきた中でも
「最も命の危険が高まる環境」の一つです。

体育館は底冷えし、夜間は気温が一気に下がり、
暖房がない・毛布が足りない避難所も珍しくありません。

今回は、冬の避難所で特に危険となる3つのポイントを、
現場経験を踏まえてまとめました。


■① 最も危険なのは「低体温症」

能登半島地震や北海道の避難所でも深刻な問題となりました。
体温が35℃を下回ると生命が危険に晒されます。

▼対策

  • 服を「3層構造」で重ね着(肌着・中間着・アウター)
  • 新聞紙を上着の中に挟む(保温力が大幅に上昇)
  • 首・手首・足首を冷やさない
  • 段ボールベッドが無い場合は床に直接寝ないよう工夫する

私自身、避難訓練で暖房のない体育館で横になった際、
「数分で体が奪われる感覚」を体験しました。
とにかく“底冷え”を防ぐことが命を守る鍵です。


■② 次に危険なのが「感染症」

冬の避難所はインフルエンザ、ノロウイルスが最も広がりやすい季節。
被災地派遣中にも、体調不良者が急増した避難所を何度も見てきました。

▼対策

  • マスク着用
  • 手洗い・手指衛生の徹底
  • 定期的な換気(寒いが必要)
  • 共有物品の使用を減らす

集団生活は“1人の感染が全体に広がる”環境です。
子どもや高齢者は特にリスクが高く、感染対策は最優先。


■③ 「エコノミークラス症候群」も冬は要注意

長時間同じ姿勢で座っていると血栓ができ、肺に詰まれば命を落とします。
実際、過去の大震災でも多数発生しました。

避難所だけでなく、車中泊でも頻発します。

▼対策

  • 室内を軽く歩く
  • 足首・つま先を動かす運動を数分ごとに
  • 水分補給を忘れない
  • カフェインの少ない飲み物(麦茶・水)を選ぶ

水分を控える人が多いですが、それが血栓を作りやすくします。


■まとめ|冬の避難所は“静かな命の危険”が潜む

冬の避難所では、
寒さ・感染症・血流障害 の3つが命に関わります。

  • 低体温症を防ぐ
  • 感染症対策を徹底する
  • 体を動かし、水分を確保する

この3つだけで生存率が大きく変わります。

私がこれまで見てきた被災地でも、
「備えていた人」と「備えていなかった人」で避難生活の安全度は大きく違いました。

冬の災害は“命に直結”します。
今日できる対策から、ひとつずつ準備しておきましょう。

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