冬の地震では、玄関が使えなくなるケースが少なくありません。
焦って無理に開けようとすると、ケガや二次被害につながります。
現場視点で、正しい対処を整理します。
■① 冬は玄関が「最初に塞がれやすい」
冬の地震後、玄関が使えなくなる主な原因は、
・下駄箱や収納の転倒
・雪や氷でドアが歪む
・建物のわずかな変形
・外の落下物
です。
揺れが小さくても起こるのが冬の特徴です。
■② 無理に開けようとしない
玄関ドアが開かないと、
・押す
・蹴る
・こじ開ける
といった行動を取りがちですが、これは危険です。
余震で一気に開き、転倒や落下物被害につながることがあります。
■③ まず室内の安全を確保する
玄関が使えない場合は、
・火災・ガス漏れがないか
・暖房器具を停止
・一部屋に集まる
といった室内待機前提の行動に切り替えます。
冬は屋外より屋内が安全な場面も多くあります。
■④ 別の出口を冷静に確認する
可能であれば、
・勝手口
・掃き出し窓
・ベランダ
など、他の出口を一つずつ確認します。
ただし、雪・凍結・高さがある場合は、無理に出ない判断も重要です。
■⑤ 玄関が使えなくても「避難=不可能」ではない
玄関が塞がれても、
・建物が安全
・寒さをしのげる
・火災の危険がない
なら、自宅待機が正解になることがあります。
出口確保より、体温と安全の維持を優先します。
■⑥ 連絡手段を確保する
玄関が使えない場合は、
・スマホ
・ラジオ
・近隣への声かけ(可能な範囲で)
など、外部とつながる手段を確保します。
「閉じ込められた」と思い込まないことが重要です。
■⑦ やらなくていい防災
・力任せにドアを開ける
・寒い屋外へ無理に出る
・出口確保だけに集中する
これらは、やらなくていい防災です。
冬は「待つ判断」が命を守ります。
■⑧ 今日できる最小行動
今日できる行動は一つ。
玄関以外の非常出口を、家族全員で確認しておくこと。
これだけで、災害時の焦りは大きく減ります。
■まとめ|冬の地震では「玄関が使えない」前提で考える
冬の地震では、
玄関が使えなくなること自体は珍しくありません。
結論:
玄関が使えなくても、無理に動かず安全を優先する。
防災士として現場を見てきて、
助かった人ほど「出口に固執しない判断」ができていました。

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