【防災士が解説】防災×冬|避難所で「体調不良を訴えづらい」空気が危険な理由と守るべき視点

冬の避難所生活では、「少し具合が悪いけれど言い出せない」「これくらいで言うのは気が引ける」と、体調不良を訴えづらくなる状況が多く見られます。しかし、この“遠慮”こそが、症状を悪化させる大きな要因になります。


■① なぜ冬の避難所では体調不良を訴えづらくなるのか

寒さと不自由な生活が続くと、「みんな同じ条件だから我慢すべき」という空気が生まれます。さらに、医療や支援が限られていることを知っているほど、「迷惑をかけたくない」という気持ちが強まり、声を上げにくくなります。


■② 軽い不調ほど見逃されやすい危険性

冬の避難所では、冷え・睡眠不足・栄養不足が重なり、軽い頭痛やだるさが起きやすくなります。これらは放置されがちですが、実際には体調悪化の初期サインであることが少なくありません。


■③ 現場で多かった見逃しパターン

現場では、「最初は少し寒気がしただけ」「だるいだけだった」という状態から、急に動けなくなるケースを何度も見てきました。本人が訴えなかったことで、対応が遅れてしまうのです。


■④ 訴えないことで起きる連鎖

体調不良を言い出せないと、無理を続けてしまい、さらに体を冷やします。その結果、症状が悪化し、結果的に周囲の負担も大きくなります。遠慮は、誰のためにもなりません。


■⑤ よくある誤解

「我慢すれば治る」「寝れば何とかなる」という考えは、冬の避難所では通用しないことがあります。環境そのものが回復を妨げているため、早めの対応が必要です。


■⑥ 体調を伝えるための現実的な工夫

重い症状でなくても、「寒気がある」「今日はしんどい」と短く伝えるだけで十分です。具体的な診断名を言う必要はありません。状態を共有することが大切です。


■⑦ やらなくていい防災

限界まで我慢してから助けを求める必要はありません。深刻になってからでは、対応の選択肢が減ってしまいます。早めに伝える方が、結果的に負担は軽くなります。


■⑧ 今日できる最小行動

今日できる行動は一つだけです。「体調が悪いときに使う一言」を決めておいてください。それが命を守る言葉になります。


■まとめ|体調不良を訴えづらい空気は危険

冬の避難所で体調不良を訴えづらい状況は、多くの人に共通する問題です。しかし、声を上げることで防げる悪化は確実にあります。

結論:
冬の防災では、体調不良を早めに伝えることを「周囲への配慮」と捉えることが重要です。

防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、早めに状態を共有できた人ほど、深刻な事態を避けられていたということです。冬の備えは、我慢しない判断まで含めて考える必要があります。

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