冬の災害で最も危険なのは「低体温症」です。
暖房が止まった停電では、わずか数時間で身体が冷え、
高齢者・子どもほど命の危険が一気に高まります。
その中で“最もコスパ良く体を温められる”のが
ポータブル電源+電気毛布の組み合わせ。
ここでは、冬の停電で本当に役立つ選び方や、
生存率を高める具体的な使い方を、防災士として解説します。
■① 電気毛布は「暖房の10分の1の電力」で動く
電気ストーブ:約1000W
エアコン暖房:600〜1200W
こたつ:300〜500W
電気毛布:40〜70W(弱なら30W前後)
→ ポータブル電源でも長時間運用可能。
→ 冬の停電では“最強の生命維持装置”になります。
■② 容量別|電気毛布が使える時間の目安
(弱運転30Wとして計算)
- 300Wh → 約8〜9時間
- 500Wh → 約14〜16時間
- 700Wh → 約20〜23時間
- 1000Wh → 約30〜33時間
家族分を考えるなら、
500Wh以上が必須ラインになります。
■③ 冬は“ポータブル電源の減りが早い”
冬は内部バッテリーが冷えて性能が落ちるため
カタログ数値より10〜20%短くなることがあります。
対策:
- 室内で保温(毛布の中に入れる)
- 直置きせず、段ボールやマットに載せる
- 充電は暖かい室内で行う
この工夫で寿命が大きく変わります。
■④ 停電で本当に使えるのは“ACポートの安定性”
安価なモデルは
- 電圧が安定しない
- 途中で落ちる
- 保護回路が作動し機器が止まる
こうしたトラブルが多発します。
冬の災害で使えるのは
純正弦波 × 安定したAC出力
この2つが必須です。
■⑤ “電源がある”だけで避難判断が大きく変わる
被災地でよく見たのは、
電気がある家庭ほど在宅避難が安全にできたという事実。
電源があるとできること:
- 暖を取れる
- スマホで情報確保
- ランタン点灯
- 子どもが安心する
- 夜でも落ち着いて行動できる
電源がない家庭ほど、
夜の冷えで体調を崩し避難所へ移動するケースが多くありました。
■⑥ ポータブル電源は“使い方”で寿命が変わる
長持ちさせるポイント:
- 20〜80%の範囲で使う
- 低温環境に長時間放置しない
- 充電しっぱなしで保管しない
- 月1回は電力を使って再充電
特に冬は、
冷えたまま放置すると劣化が一気に進むので注意が必要です。
■⑦ 防災士が推奨する“冬の停電セット”
- ポータブル電源(500~1000Wh)
- 電気毛布(消費電力30〜50W)
- LEDランタン(USB充電)
- モバイルバッテリー
- 湯たんぽ(ペットボトル代用可)
- アルミシート(体温保持)
これがあれば、冬の夜でも“命の危険”は大きく下がります。
■⑧ 車中泊にも強い|ポータブル電源は最強の避難装備
冬の車中泊避難で重要なのは
- 換気
- 電気毛布
- 照明
- スマホ充電
- 低温状態での安全性
ポータブル電源はこのすべてに対応できるため、
車中泊避難を大きく安全にします。
■まとめ|冬の災害の“生存力”はポータブル電源で決まる
結論:
冬の停電で命を守る最強の組み合わせは 『ポータブル電源 × 電気毛布』である。
暖房の代わりとして現実的に動かせる唯一の装備で、
体温保持・精神安定・情報確保のすべてを支えます。
防災士として何度も被災地で見てきましたが、
電源がある家庭は“強い”。
行動が落ち着き、判断が正確で、家族の不安も軽減されます。
冬の災害対策として、最も費用対効果の高い備えです。

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