冬の停電では、寒さだけでなく “情報の遮断” が命を危険にさらします。
私はこれまで、能登半島地震・北海道ブラックアウト・熊本地震など
複数の災害現場で被災者支援に携わってきましたが、
冬の停電で最初に深刻化するのは スマホ・通信の確保 でした。
✔ 避難情報が届かない
✔ 家族と連絡が取れない
✔ 救援情報が分からない
✔ 停電の復旧目安も不明
停電中に“情報迷子”になると、
寒さと同じくらい精神的ダメージが大きくなります。
今回は、冬の停電で最優先すべき「通信確保」の具体策を解説します。
■① スマホの“残量30%以下”は危険ライン
冬はバッテリーが急激に消耗します。
・外気温が低い
・検索やSNS確認が増える
・ライトを多用する
災害現場でも
「朝には50%あったのに、昼には切れた」
という人が非常に多い。
スマホの電源が落ちた瞬間、
避難所情報・気象情報・家族との連絡がすべて失われます。
■② モバイルバッテリーは“サイズ違いで3つ”が理想
被災地で役立った組み合わせ:
- 小型:5000mAh(出先や持ち歩き用)
- 中型:10000mAh(避難所や車中泊で)
- 大型:20000mAh以上(家族で共有)
大きいものだけでは重く、
小さいものだけでは1日も持ちません。
冬の停電では 複数の小分けバッテリー がもっとも使いやすい。
■③ ポータブル電源は“1台あるだけで生活が変わる”
停電が長期化した地域では
ポータブル電源の有無で「生活レベル」が大きく分かれました。
使い方例:
- スマホ:10〜20回充電
- LEDランタン:数十時間稼働
- 電気毛布:6〜10時間
- ラジオの充電
- 充電式カイロの利用
停電が2〜3日続いても、
“電気がある家族”は圧倒的に落ち着いて過ごせます。
■④ カーチャージは“冬の最重要アイテム”
車は 動く発電所。
- スマホ充電
- 毛布用のUSB電源
- 車中泊の照明
- ラジオで情報収集
エンジンは必要最小限にしつつ、
車の電力は停電時の大きな味方になります。
特に冬は車の暖気ができるため、
短時間の避難空間としても役立ちます。
■⑤ ラジオは“通信が途切れた時の命綱”
スマホに依存している人ほど、
停電時に“情報ゼロ”になる危険があります。
私が現地で痛感したのは、
「スマホよりラジオを持っていた家庭の方が不安が少ない」
という点です。
電池式ラジオは
- 停電に強い
- SNSより正確
- 省エネで長持ち
という理由で非常に有効です。
■⑥ 無駄な電力を使わない“節電モード”の徹底
停電時は、スマホの設定が命を左右します。
すぐに行うべき設定:
- 画面を最小輝度に
- LTE・Wi-Fiの自動検索OFF
- 低電力モードON
- バックグラウンド通信OFF
- 地図はスクショ保存(ネット不要になる)
使う電力を極限まで下げる。それだけで半日以上違います。
■⑦ 情報を“文字で”家族に残す習慣を作る
停電時、家族と合流できないケースは多いです。
家の見える場所に
- 行き先
- 安否
- 連絡時間
をメモとして残すこと。
これは東日本大震災でも効果があった方法で、
連絡が取りづらい災害時に非常に有効です。
■⑧ 冬の停電は「通信弱者から危険に陥る」
高齢者、子ども、障害のある方はスマホが使えない場合があります。
家族が事前に
- 代理で情報確認
- 必要な連絡をまとめて送る
- 避難のタイミングを指示する
といった“情報サポート”をすることが、
命を守る行動につながります。
■まとめ|冬の停電は「寒さ×情報断絶」が最大の危険
冬の停電で最も怖いのは
ただ寒いことではなく、
スマホが切れ、情報が途絶え、判断できなくなること。
結論:
冬の停電は、暖房より先に“通信確保”を整えるべき。
防災士として現場経験から強く感じています。
情報を持つ人は逃げ遅れず、助かる確率が上がります。
通信を失った瞬間、災害は一気に“見えない敵”になります。
どうか冬の停電に備えて、今日から準備を進めてください。

コメント