冬の強風・雨・雪がセットになると、
住宅の「吹き込み(雨・雪の侵入)」が一気に増えます。
吹き込みは単なる水濡れだけでなく、
停電時の室温低下・漏電・カビ・住宅劣化など
冬の災害リスクを大きく悪化させます。
この記事では、冬に起こりやすい吹き込みの危険性と、
家庭でできる具体的な防災対策を防災士が解説します。
■冬に吹き込みが増えるのはなぜ?
冬は以下の条件が重なって吹き込みが発生しやすくなります。
● ① 横殴りの雨・雪
台風とは違い、冬の低気圧は「風の角度」が鋭く、
横方向から雨や雪がサッシへ叩きつけられます。
● ② サッシの隙間が大きくなる
冬はアルミサッシが冷えて収縮するため、
隙間が広がりやすく「微細なすき間から水が浸入」します。
● ③ 乾燥によるゴムパッキンの劣化
気密を保つゴム部分が硬化し、
吹き込みがさらに悪化するケースもあります。
■吹き込みが引き起こす“冬の災害リスク”
吹き込みが軽度でも、冬は被害が一気に深刻化します。
● ① 室温低下 → 低体温症リスク
水が入った部分から冷気が流れ込み、
暖房の効きが大幅に落ちます。
停電時は 命に直結する寒さ に。
● ② 漏電・ブレーカー落ち → 停電悪化
コンセント周りや電源ケーブル付近に水が流れると、
漏電 → ブレーカー落ち → 暖房停止 の最悪パターンに。
● ③ カビ・腐食・床材の変形
冬は乾燥しているため気づきにくいですが、
吹き込み水が床下に溜まると構造材の腐食の原因に。
● ④ 寝室での吹き込みは特に危険
夜間に身体を冷やし、風邪や体調悪化につながります。
■冬の吹き込みを防ぐ“今日からできる”対策
● ① サッシを防寒テープでふさぐ
すき間に貼るだけで
「冷気カット+吹き込み防止」の効果が大きい。
おすすめ部位:
- サッシの四隅
- 下枠(もっとも侵入が多い)
- 網戸レール付近
● ② 雨戸・シャッターを閉める
強風+雪・雨の時は必ず閉じる。
外側で水をブロックできるため効果は絶大。
● ③ タオル・吸水シートを窓下に常備
夜間や留守中に吹き込みが発生しても
床を守る「緊急ダム」になります。
● ④ 窓枠のゴムパッキンを点検
硬化・割れがあれば吹き込みの原因。
DIYでも交換可能。
● ⑤ サッシの排水溝(溝の穴)を掃除
ごみが詰まると排水できず、
窓下から室内にあふれやすくなります。
■吹き込みが起きたときの応急処置
● まず電源タップ・家電を避難
● 床はタオル・新聞紙で吸水
● 雨が続く時はレジャーシートや段ボールで応急防水
● 停電したらブレーカーを確認
漏電の疑いがあれば 絶対に濡れた場所を触らない こと。
■まとめ|冬の吹き込みは“寒さ+停電”の複合災害。事前対策が命を守る
冬の吹き込みは、
● 室温低下
● 停電悪化
● 住宅劣化
● 夜間の健康リスク
あらゆる危険を引き寄せる「隠れた災害」です。
今日からできる対策は…
✔ サッシの隙間をふさぐ
✔ 雨戸を閉める
✔ 吸水シートを常備する
✔ 排水溝を掃除する
小さな工夫で、冬の防災力は大幅に上がります。
寒さの厳しい季節こそ、
家の“弱点”を見直して命を守る準備をしていきましょう。

コメント